「治療、続けて」とは言えない。

「治療をやめる」――

そう決断した仲間がいる

がんの治療に疲れてしまったようだ

がん治療は、とにかくお金がかかる

検査も含めれば、
その費用は決して“安い”とは言えない

そして、長く続く治療

副作用も大きい

「治療、続けて」

彼女にはそう言いたい

が、決めるのは本人だ

副作用のつらさ、
これからの人生...

以前にも、
治療を続けるべきか悩んでいた女性がいた

手術を終え、
化学療法、分子標的薬、放射線治療、
ホルモン療法10年とフルコースである

治療への意識が止まったのは、
ホルモン療法に入るとき

大きくホルモン剤が効くタイプではなかったことが
その原因だった

が、医師は彼女の年齢を考慮し、治療を勧めた

「ここで、完全にがんをやっつけたい」

その思いだったようだ

がんは再発が怖い

“いかに再発をさせないか”にかかっている

私は彼女に、「治療を続けてほしい」と願った

が、決めるのは彼女自身

そして彼女は、治療することを選択した

「やっぱり再発はしたくない。生きたい」

それが彼女の答えだった

母が甲状腺がんの再発で治療がなくなったとき、
できる治療法がある人を羨ましく思った

治療がなく、ただ死を待つだけの母

その無力さに、悔しさしかなかった

私自身のがんも、
“化学療法も放射線も効果がない”と
言われているがん細胞

  ※左の乳房にあった3つのしこりから、
   2種類のがん細胞がみつかった

   そのうちのひとつが稀ながん細胞で、
   化学療法と放射線が効かないタイプのがん

万が一、再発した場合、
もしかしたら治療法がないかもしれない

そんな私自身も治療中、
あまりの副作用のつらさに、
「やめたい」と考えたことがある

主治医とは何度も話をした

が、すぐに答えは出せなかった

それはやはり、“再発が怖い”から

それに、

「今、治療をしておいた方が、
 年齢的にも長く生きられる可能性は高い」

そう、主治医に言われたから

やるだけやって再発したら、それは仕方がない

が、ここで治療をやめて、もし再発したら、
きっと後悔する

「治療、続ける」

そう言ったときの主治医の安堵した顔が、
私は未だに忘れられない

がん治療が、もっと安価だったら...

がん治療が、もっと副作用が少なかったら...

がんになることだけでも大変なことなのに、
“治療”という苦しみがある

そのつらさを乗り越えても、
そこには“完治”という保証がない

「再発したら」――

私は治療をどうするだろう...

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Source: りかこの乳がん体験記

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