氷点下7.5度の朝
リンパ節郭清の痕が痛むのも無理はない
きのうの“リハビリ”
そういえば昔、母が、
「知り合いが乳がんの手術後、
リハビリをしなかったのか
10年経っても腕が上がらない」
と、言っていたことがある
おそらく、
まだ“ハルステッド手術”の時代かもしれない
私が手術をした当初、
手術の翌日からすでに看護師さんに、
「タオルを絞ったり、お茶碗を持ったりしてね。
それがリハビリになるから」
と、言われた
「え? もう?」
驚いて、そう聞き返したのを覚えている
前日に手術をしたばかり
痛くて動かせずにいるのに、
もう動かすのか...
「そう、もう動かすの」
昔、盲腸の手術をしたことがある
14歳のときだった
「動くと癒着するから、一晩動かないでね」
と言われ、じっと動かずに眠れぬ一夜を過ごした
痛むのは傷より“腰”
今でこそ床ずれができないように体位を変えてくれるが、
昔はそんなことはしてくれない
“動かしてはいけない”のだから、
“体位を変える”なんてこともなかったのかもしれない
耐えられず、ちょっとだけ身体を動かすが、
その罪悪感たるもの...
“癒着”という一言に、
子どもの心には大きな不安を覚えていたものだ
が、今では、“すぐに動く”が鉄則
ここにも、
『昔の常識は、今の非常識』があった
乳がんのリハビリも、
今は治療の中に組み込まれている
このような『リハビリ計画書』をもらった
術後3日目からはじまるリハビリ
が、
私は土日を挟んだため(土日はリハビリが休み)、
5日目から開始となった
この“2日”という時間の遅れ...
「腕が上がらなくなってしまうのではないか...」
という恐怖感
そして、
「早くはじめたい」
という焦り...
私より数日前に手術をしたほかの病室の人たちは、
すでに廊下の壁に向かって
挙上の練習をしている
しかも誰の腕も、
かなり上まで上がっている
私はその姿を見て、
どれほど羨ましかったか...
あのときの出遅れた気持ち、
そして、みんなの頑張っている姿...
それは、間違いなく、私の力になった
が、正直、
ここまで痛みが続くとは思っていなかった
おそらく一生、痛みが消えることはないだろう
さすが、“乳がん”
命にかかわる病の大きさを感じるのだ
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Source: りかこの乳がん体験記
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