おはようございます。
資産形成における土台部分はなんといっても貯蓄です。
この土台部分をおろそかにして株式投資だけ頑張ろうとすると、いつか足元をすくわれる可能性が高いでしょう。
逆に、土台部分(貯蓄)がしっかりしていれば、投資で少々の失敗があっても十分にリカバーが効くのです。
本日は貯蓄の重要性、および毎月の収入の安定性と支出の多寡によって安全域は変わるという話をします。
貯蓄を盤石にして安定した投資を実践しよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 貯蓄は資産形成の土台部分である
2. 貯蓄(土台)を盤石にしてこそ安定した投資が可能
3. 収入の安定性と毎月の支出によって安全域は変わる
以下、1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 貯蓄は資産形成の土台部分である
まず大前提として、貯蓄こそが資産形成の土台部分という点が挙げられます。
毎月いかに安定して貯蓄をすることができるか、そこが勝負の大半を決めるといってよいでしょう。
いかに優秀な人であっても、毎月1万円しか投資できない人が毎月10万円投資できる人に勝てる見込みはありません。
よって、まずは家計管理を見直し、貯蓄グセをつけることが最優先でやるべきことです。
貯蓄の重要性が理解できない方は、本多静六氏の『私の財産告白』を読み、「給与1/4天引き貯金法」を今すぐに実践してください。
2. 貯蓄(土台)を盤石にしてこそ安定した投資が可能
貯蓄という土台部分を盤石にしてこそ長年に渡って安定した投資が可能になります。
土台部分がグラグラ不安定ですと、安心して投資を楽しむことができないのです。
逆に、自分の家では毎月いくらならば確実に貯蓄に回すことが可能という見込みが立つと、株式投資においても戦略を立てやすくなります。
この際、今現在の生活状況だけでシミュレーションをするのでは不十分です。
・結婚の有無や子供の有無
・マイホーム購入予定やその時期
・自動車は保有するのか
・保険はどの程度必要か
・子供の教育費はどの程度必要か
これらの要素を「仮に」でもよいのでおおまかにシミュレーションをし、今現在の生活状況から大きく変わったとしても対応できるプランを練る必要があります。
ここまでやっておくと、リスク資産(株式など)がどれだけ一時的に値下がりしたとしても、自分の生活には全く影響が出ませんので枕を高くして寝ることができます。
3. 収入の安定性と毎月の支出によって安全域は変わる
では、アセットアロケーションに占める「現金:株式」の割合は何対何が適切なのでしょうか。
諸説ありますが、最も有名なのは無リスク資産の比率を年齢(%)にするというものです。
仮に40歳の方であれば、資産全体のうち40%は無リスク資産(日本円)で保有するということですね。
この原則に従えば、年齢を重ねるにつれてリスク資産(株式など)の割合が自然に減っていくことになりますから、生涯を通じて安定した投資が可能です。
他に2点重要なことは、収入の安定性と毎月の支出の大きさでしょう。
毎月の収入源が不安定であれば、安全域を広めに確保して日本円を手厚く確保しておく必要があります。
また、毎月の支出が大きければ、よりキャッシュを手厚く確保しておく必要があるでしょう。
逆に、毎月安定した収入が期待でき、かつ毎月の支出を小さく抑えることが可能であれば、キャッシュポジションを小さくして株式の割合を高めてもよいと思います。
まとめ
これから資産形成を始める方は、一見遠回りに見えるかもしれませんが、まずは家計管理と安定した貯蓄グセをつけることから始めましょう。
土台部分を盤石にしておくと、安心して投資を楽しむことができます。
【おすすめ本】
吉井雅之氏の『習慣が10割』です。
正直10割は言い過ぎかとも思いますが、良い習慣を身につけて悪習を断つことが人生を充実させる秘訣の1つなのは間違いありません。
習慣の力は偉大であり、いかに努力せずに続けられる状態に持っていくかが鍵を握ります。
捨てたい習慣があるけれど、なかなか改善できないという悩みがある方は必ず読みましょう。
脳科学に関する本を一冊だけ読むとするならば、青砥瑞人氏の『BRAIN DRIVEN』がおすすめです。
日々の仕事のパフォーマンスを高めるために、脳の状態を知ることは欠かせません。
脳科学について学習したことがない方はどんな職種の方であれ一冊は読みましょう。
こんな記事も書いています。
デジタル機器を絶ち、ノートとペンだけを目の前に広げて考える時間を持つことも重要です。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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