インデックス投資をVTかVTIを購入して配当金を再投資するだけのゲームに落とし込む

内科医

おはようございます。

インデックス投資に関しては、ほとんどの人にとっての最適解がすでに決まっていて、

1) オーソドックスに世界分散投資(VT相当)

2) 米国市場のインデックスに投資(VTI相当)

のいずれかになるでしょう。

欧州をオーバーウェイト、新興国をオーバーウェイトなど他にも様々な考えがあることは承知していますが、誰でも・気軽に・再現性を持って投資可能な手法というと上の2つに絞られてきます。

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インデックス投資をVTかVTIを購入して配当金を再投資するだけのゲームに落とし込む

VT:世界経済全体はゆっくりと成長し続けていくというシナリオへの投資

インデックス投資家の考え方の大前提として、「世界経済全体としてはゆるやかに成長し続けていく」というものがあります。

このシナリオが信じられなければインデックス投資などするべきではありません。

そういった意味では、VTは画期的な商品であり、VT一本購入しておけば世界の特定の地域の成長性を取りこぼすことはほぼありません。

一方で、これから急成長しそうな市場というのは、今現在の世界全体に占める時価総額割合は低いことが多く、仮に急成長したとしてもインデックス全体への影響は小さくなります。

要するに、小さな国が急成長したとしてもVTの株価自体は大きく動かないということです。

これは、VTが良くも悪くも世界全体に徹底的に分散しているのが理由ですね。

国や地域の分散性を広げれば広げるほど、小国がインデックス全体に占める割合がどうしても小さくなります。

 

VTには低リターンの国・地域を含むことを知ったうえで投資をする

このように、VTには低リターンの国や地域が含まれること、また、特定の地域が急成長したとしてもその恩恵を存分に享受できるわけではないことを理解する必要があります。

そこを理解せずにVTに投資をすると、「期待はずれ」で終わってしまいます。

しかし、そんなVTも悪いことばかりではありません。

一般的に、急成長が期待できる国というのは、その逆に振れる可能性も高いですが、元々時価総額の占める割合が低い国に何かトラブルがあったとしてもVTの株価への影響は軽微なものです。

VTは徹底した分散によって「安心感を買っている」という見方もできます。

何を購入したらいいか分からないけれど、とにかく全部入りを買っておけば安心という方にうってつけの商品であり、最高のリターンを追求する商品ではありません。

 

VTI:米国市場は世界平均を今後も上回り続けるというシナリオへの投資

VTIやS&P500へ集中投資するということは、米国市場は世界平均を今後も上回り続けるというシナリオへの投資とも言えます。

過去100年以上の国毎の株式リターンを見てみますと、確かに米国市場は世界平均を上回ってきました。

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引用:1900年以降の激動の世界、投資リターンが変わらずに高い国-チャート – Bloomberg

 

実際、1900年からの100年以上に渡り、米国を上回る経済成長を遂げてきた国は南アフリカとオーストラリアしかありません。

オレンジがEquities(株式)ですが、図の中段にあるWorldは年平均リターンが5%強、上から3番目のUnited Statesは7%弱と1.5%近い差があります。

1年であれば1.5%の差というのは大きなものではありませんが、複利計算でこの傾向が20年〜30年と持続した場合には、非常に大きな差になってきます。

この傾向が今後も持続すると信じられるならばVTIやS&P500への投資が最適解になるでしょう。

一方、リーマンショック後の米国市場は2017年までの10年間で世界平均と比較してもあまりに急成長しすぎたという見方もあります。

米国市場は今後の成長性を先食いしてしまったと悲観的に見るならば、VTへの投資が妥当となります。

個人的には、米国市場の力強さに期待しているものの、リーマンショック後のような一人勝ち状態は持続できず、VTのリターンに近似していくのではないかと推測しています。

 

長期投資では自分の信じられるシナリオを持つことが重要

いろいろ書きましたが、VTを選ぶべきか、VTIを選ぶべきかという質問には絶対的な正解はありません。

将来のことは誰にも分からない以上、現時点でいくら悩んでも無駄ですが、自分なりにこれなら信じられるというシナリオを持つことは長期投資においては非常に重要だと思います。

不確定な要素とどのようにうまく付き合っていくかというのも、投資家の重要なスキルの1つです。

VTやVTIに目をつけた時点で、長期保有すれば世の中の大半の投資家に勝てる可能性がありますので、それ以上に悩むことにはあまり意味がないのかなと思っています。

 

まとめ

インデックス投資は、極論してしまえば、自分の信じられるシナリオに沿ってVTもしくはVTIを積み上げ、配当金を再投資するだけのゲームと言えます。

 

 

こんな記事も書いています。

以前と比較して優れた投資信託が増えてきていますので、無理に海外ETFに手を出す必要がなくなりました。

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バランスファンドも悪くありませんが、超長期では株式の期待リターンが他のアセットクラスを上回ることが証明されています。

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投資信託に関しては、楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズが頭一つ抜けていると思います。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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