おはようございます。
投資初心者の方が最も手を出しやすい投資対象が、インデックスファンドのコツコツ積立だと思います。
とはいえ、一口にインデックスファンドと言ってもその商品は多岐にわたります。
インデックスファンドの比較一覧表を見ながらご自身で検討するのも慣れてくれば楽しいものですが、一覧表を見てもよく分からないという方もいるはずです。
そういった方のため、2018年11月時点での各株式クラスのおすすめ投資信託を1つずつ選定してみようと思います。
各株式クラスのインデックスファンドのベスト商品を1つずつ選ぶ!
インデックスファンドを選ぶ場合には、その商品が投資対象としている市場(指数)を見て、同じ指数に連動する商品の中でコストの安い商品を選択するのが大原則です。
要するに、チェックすべき点はさほど多くはなく、
1) 投資対象となる指数
2) 信託報酬(可能ならば実質コストを見る)
3) 今現在の純資産総額とその伸び
このあたりを見れば最適な商品というのはおのずと絞られてきます。
以下、1つ1つの株式クラスについて検討していきます。
基本的に、上から下に向けて投資対象が狭まっていくイメージです。
全世界株式クラス(日本を含む)
一本で時価総額加重平均での世界分散投資が可能という意味で、最もお手軽・かつインデックス投資の王道と言えるクラスだと思います。
しかし、国内の投資信託においては、比較的最近になって優良な商品が発売されてきた歴史の浅い分野でもあります。
全世界株式クラスのベストには、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」を推します。
楽天VTの実質コストは初回の決算運用報告書で0.502%と割高であることが判明しましたが、今後運用が安定してくればコストは落ち着いてくると思います。
全世界株式クラスの投資信託はあまり売れていないのが実情ですが、その中で楽天VTはファンド純資産総額が約148億円と検討しています。
どんなに優れた商品でも売れなければ意味がないので、これは大きいです。
次点でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)で、信託報酬は0.15336%と楽天VTより優位です。
しかし、発売日が2018年10月31日と、発売して1ヶ月しか経過しておりませんので、今の段階で自信を持っておすすめすることは難しいですね。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 投資信託 | 楽天証券
全世界株式クラス(日本除く)
他のクラスと比較するとマイナーなのが「日本を除く全世界株式」クラスです。
ベストは「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」としておきます。
信託報酬は0.15336%と十分に低コストですね。
対抗馬は野村つみたて外国株投信で、ほぼ同レベルでおすすめできる商品ですが、「積立購入しかできない」という謎の縛りがあるため2位としておきます。
長期投資を検討する上で、余計な縛りはないに越したことはありません。
肝心のリターンに関しては、両者ともに大差はつかないものと考えます。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 投資信託 | 楽天証券
先進国株式クラス(日本を除く:MSCI KOKUSAI)
先進国株式クラスに関しては、
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」
で決まりですね。
元々、「日本の投資信託界で外国株式への投資といえばMSCI KOKUSAI連動型商品」というほど国内ではメジャーな指数です。
リーマンショック後〜2017年まで好調な米国経済に引っ張られるように右肩上がりに上昇しており、長期投資の主力になりうる商品と言えます。
この中で、eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、
・信託報酬が0.11772%と最安であること
・2017年2月の発売開始時から、約1年半で256億円まで資金を集めていること
・今後も最安の手数料であり続けること
から最もおすすめできます。
特に、信託報酬0.11772%というのは驚異的な数字で、主要な海外ETFにも肩を並べうる数値です。
次点で、ニッセイ外国株式インデックスファンドですね。
2013年12月に発売されて以来、約5年間に渡って売れ続けている超人気ファンドの1つで、手数料もeMAXIS Slimと横並び(0.11772%)、純資産総額は1000億円超えですが、最近の勢いはeMAXIS Slimシリーズにあるように感じます。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 投資信託 | 楽天証券
米国株式クラス
米国株式クラスに関しては、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の2択です。
甲乙つけがたい所ですが、この分野のパイオニアで運用期間、ファンド純資産総額にも一日の長がある「楽天VTI」をベストとしておきます。
楽天VTIは信託報酬が0.1696%(VTI:0.04%+楽天証券さんの取り分:0.1296%)と十分に低コストです。
先日発表された初回の決算運用報告書において、楽天VTIの実質コストは0.311%であることが判明しましたが、年数が経つにつれて少しずつ下がるでしょう。
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 投資信託 | 楽天証券
新興国株式クラス(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)
新興国株式クラスは文句なしで、
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
で決まりですね。
信託報酬が0.20412%と最安で、ファンド純資産総額も約103億円と発売以降ずっと売れ続けているのが大きいです。
本家eMAXISシリーズと共通のマザーファンドですので、マザーファンドの規模や運用実績も申し分ありません。
新興国株式クラスは何も考えずにeMAXIS Slim新興国インデックスでよいでしょう。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 投資信託 | 楽天証券
まとめ
1) 全世界株式(日本含む):楽天VT
2) 全世界株式(日本除く):eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
3) 先進国株式:eMAXIS Slim先進国株式インデックス
4) 米国株式:楽天VTI
5) 新興国株式:eMAXIS Slim新興国株式インデックス
アセット・アロケーションはご自身で考える必要がありますが、実際にどの商品を購入すべきかで悩んだ場合には、このあたりを購入しておけば間違いはないでしょう。
投信積立ならば楽天証券もしくはSBI証券がおすすめです。上に挙げた商品は全て購入することができます。
【楽天証券の口座開設はこちらから】
【SBI証券の口座開設はこちらから】
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日本の投資信託界ではまだまだ「イケてない」商品が多いですが、上に挙げた商品ならば問題ないでしょう。 とにかく重要なのは流動性とコストです。
数年以上前の古い商品をたくさん保有している方は、含み益がゼロに近づいたところでより低コストな商品に乗り換えるチャンスです。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」のような企画は、投資ブロガーが実際に投資している人気商品を知ることができるため有用ですね。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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