その仕事は、誰のため?

医療機関

僕の数少ない親友に言われた言葉がある。

今も、その言葉は常に、タナカを律する。

 

彼は何十年も、

両親の介護に時間を割いてこられた。

仕事における出世や生きがいの多くを

犠牲にしてこられた。

この重みは、誰も知らない。

 

しかし、この重みに対し、

無関心であっては、いけない。

リスペクトしろとまではいかなくても、

無関心は罪である。

 

それが、僕たちプロとして、

絶対に忘れてはいけないことだ。

このことに、もし、目をそむけて、

自分のエゴで仕事をしているのなら、

この仕事をする資格はないと思う。

 

 

 

以下が、親友の言葉だ。

 

 

24時間の内、介護保険で見てもらえるのは、

せいぜい1時間だよ。

あとの23時間を共に生きてきたのは、

誰なのか、決して忘れないで欲しい。

介護とは、そんな甘いものではないのですよ。

 

 

 

 

いつも自問自答する。

 

タナカも、もちろんエゴを押し付けてしまうことがある。

自分の見ている世界のみが正しいと勘違いする。

 

目の前の事象が正しいのではなく、

目の前にない事象が現実であることを意識しろ。

 

いつも自問自答する。

 

その仕事は、

患者のためか?家族のためか?

自分のためか?ケアマネのためか?

ヘルパーのためか?看護師のためか?

 

いつも自問自答する。

 

患者さんが、そしてそのご家族が、

真に幸せであるために、目先の優しさは必要ない。

 

 

 

介護とは、そんな甘いものではないのですよ。

 

 

 

 

今日は、一日中、この言葉が頭の中でリフレインしていた。

一体君は誰のためにその仕事をしているんだ?

今日は、正直、呆れている。そして怒りもある。

夜間の拘束と目先の介護が、

僕の中ではどうしても正解にならない。

まずやるべきは、夜間の拘束解除ではないのか、、、、、、???

 

 


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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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