世話役になるきっかけは「うんち」

その他

ハダカデバネズミ。

すごい動物です。
地中に
快適な居住空間を創り、
生息しています。

anotherpiecemedicalxpress.com

なにがすごいかというと
すごいところだらけの動物ですが、
まず
ほぼ老化しない。

無酸素状態でも生きられる。

がんを自分で修復してしまう能力を持つ。

他にも
たくさんありますが、
通常の生物学的常識が通用しない素晴らしい動物です。

このハダカデバネズミは
10匹から最大300匹弱(平均75 – 80匹)までの大規模な群れ社会を形成して
生活しています。

一つの群れには
1匹の女王様がいます。
さらに
数匹の繁殖のためのオス、
そして
赤ちゃんを産まないメスの「働きネズミ」たちがいます。

働きネズミたちは、
トンネルを掘り進めたり、食料となる植物の根などを集めるなど、
日常生活のために働いていますが

女王が出産するときには
一部の働きネズミたちは、
通常の仕事を止めて
赤ちゃんを保温したり、世話をするようになります。

この赤ちゃんの世話係を
どのネズミが担当するのか
いままで疑問でした。

今回の研究で判明したことは

働きネズミが
赤ちゃんの世話ネズミに代わる仕組みは
女王様のうんちにありました。

女王様のうんちを食べた働きネズミは
世話ネズミに変わるのです。

女王様にのうんちには
養育行動に影響する女性ホルモンのエストロゲンが含まれていました。

働きネズミは
体内でこのエストロゲンをほとんど合成することはできず
女王様のうんちを食べることで
体内のエストロゲン濃度が高まり
赤ちゃんの世話をする衝動が高まるようです。

これを突き止めたのは
日本の麻布大の研究チーム。

論文はこちら
eeepnas.org

これは
実は
うんち以外でも
従わせる作用があります。

ここでは言いませんが。

今回の研究結果も
なんらかの形で人に応用できれば
育児問題の解決になるのかもしれません。

育児をしない旦那さんの夕食に
ハダカデバネズミの女王様のうんちを
こっそりと混ぜてみるとか・・・


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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