おはようございます。
40歳前後のDINKSのご夫婦から以下のご質問をいただきました。
いつも楽しくブログを拝見しております。
貴ブログを参考にして、昨年より夫婦2人共に楽天証券でつみたてNISAを利用して楽天カード決済で楽天VTIに投資しています。
大変参考になる記事をありがとうございました。
私たちは夫43歳、妻37歳のDINKSです。
現在の無リスク金融資産は1億6千万円くらいで、夫の口座に1.1億円、私の口座に残りがあります。お互い隠し資産はありません。
DINKSということもあり今のところ毎年1,000万円くらいずつ現金資産が増えていますが、夫も私も嫌々働いている上に人的資本(スキル)・年齢・気力を鑑みてもそろそろ限界なため、この先2-3年以内くらいにはリタイアしたいと考えています。
仕事はそれぞれ営業系・マーケティング系のただのサラリーマンなため、退職後にも個人として身を立てられるようなスキルは持っていません。
従いましてリタイア後は資産を切り崩していきつつ、体の自由が効く間は年の半分くらいを私たちの好きなアジア圏の暖かい国で節約生活をする予定です。
そこで資産配分をどのように持っていくかを考えていますが、リタイアを考えているためディフェンシブにならざるを得ず全体の半分を無リスク資産、残り半分をVTに投資しようかと考えていますが、以下の条件で迷っています。
1. 一括投資かSBI証券の定期積立か
2. 積立てなのであればその期間と通貨(円貨決済かドル決済か)
3. 夫婦のVTに投じるバランス
2の決済通貨については、ドル円は少なくとも1日に50銭ほど上下しそれがどの時間にどれくらい動くかがわからないので住信SBIネット銀行で円転してもSBI証券で円貨決済しても正直そんなに差が出るとは思っておらず、円貨決済でも良いかなと思っています。(わかっていたらFXで身を立てられます)
残る問題は同じ2の積立期間と3のバランスです。8,000万円分の投資を完了する時期と夫婦のバランスについて、もし何かアドバイスがあれば頂戴できればと思います。
ご質問ありがとうございます。
40歳前後で、ご夫婦で無リスク資産が1.6億円というのは凄まじいですね。
正直、羨ましいレベルです。
この金額で株式投資をすれば、スケールメリットを大いに活かすことができます。
私自身がその領域に到達したことがないため恐縮ではありますが、以下に私なりの意見を述べさせていただきます。
8,000万円の余剰資金でVT積立を行う方法
長期で見れば一括投資でも分割投資でもどちらでもよいですが・・・
正直申し上げて、長期的に見れば一括投資でも分割投資でも大差はありません。
ただし、8,000万円というのはかなりの大金ですので、2〜3%の変動でも200万円近くのお金が動くことになります。
今までに何十年も株式投資の世界に身をおいてきた人ならばともかく、初心者の方であれば値動きがかなり気になってしまうと思います。
そこで慌てて下手な売買を繰り返すのが最悪手です。
よって、初心者の方であればあるほど時間の分散をはかりながら積み立てていく方がベターでしょう。
これは積立投資によってリターンが好転するということではなく、株式の値動きに慣れる期間を確保するためや精神的な安定作用に期待してのことですね。
当初8,000万円投資するつもりでも、実際の値動きを見て耐えられなさそうであれば途中でストップ可能ですので、分散投資が無難です。
月1〜2万ドルを目安にVT積立を行う
私ならば、月1〜2万ドルを目安にVTをコツコツ積み上げていきます。
円決済かドル決済は好みの問題ですが、私ならば為替コストを重視してドル転します。
確かに、ドル円は数十銭程度は日常的に変動しますが、やはり20銭のコストを毎回削られるのは大きいですね。
特に、今回は8,000万円と金額が大きいので、全てを投資完了するまでには手数料で1,000ドル程度の差が生まれる可能性もあります。
円決済のお手軽さをとるか、ドル転の手間をとるかですが、私ならばドル転します。
為替の変動は予測しても当たりませんので、毎月のVT買付日に合わせて機械的にドル転していけばよいのではないでしょうか。
もしくは、住信SBIネット銀行の外貨積立サービスを活用して毎日機械的にドル転し、一定の金額が貯まったらVTを買い付けるのもよいですね。
時間の分散ですが、3〜5年かけるのはいかがでしょう
次に、どの程度の時間をかけて8,000万円を投資するかですが、私ならば3年〜5年くらいかけてゆっくりと資金を投入します。
この3〜5年というのが、先ほどの月1万ドル〜2万ドルというラインに近似しますね。
月1万〜2万ドルずつ投入すれば、一回あたりの買付手数料の20ドルも約0.1〜0.2%程度になりますので許容範囲内です。
最後に、VTから得られる分配金ですが、VTの分配利回りが2.0〜2.5%強であることを考えますと、実質利回りは1.5%でしょう。
全く収入がなくなりますと、外国税額控除が使えなくなりますので、分配金の手残りには若干不満が残りますね。
これを踏まえますと、有職で十分な収入があるうちに、もう少し速いスピードでVTを積み上げるのもよいかもしれません。
夫婦のVTへの投資バランスについては私には確たる正解が見いだせません。
絶対的な正解があるわけではありませんので、少額から開始してみてご自身の納得いく方法を模索するのがよいのではないでしょうか。
まとめ
40歳前後でご夫婦で無リスク資産が1億6000万円あるという大変羨ましい状況です。
資産規模が大きければ下手にリスクを背負う必要がありませんので、VT積立という戦略という無難かつ王道の戦略が有効だと思います。
【SBI証券】
まとまった金額の余剰資金がある方は、SBI証券の外国株式・海外ETF定期積立サービスを活用し、毎月淡々とETFを買い付けることをおすすめします。
こんな記事も書いています。
SBI証券のETF定期買付サービスの詳細については以下の記事です。
金額が大きくなればなるほど、VTのように将来の持続的成長が確実に見込める投資対象をおすすめします。急に増やすよりもゆっくり増やす方が賢明です。
逆に、50万円くらいの金額であればあえて分割投資するメリットも少なく、一括投資が賢明でしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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