おはようございます。
『ダイヤモンド・ザイ』の12月号で「FIRE特集」が組まれています。
FIREの種類や自分に向いているタイプ、FIREに必要な事前準備やFIRE後の生活の考え方について一通りまとまっており、大変参考になりました。
また、「FIREさん7人に聞いたリアルストーリー」という経験談も特集されており、その資産額やFIRE後の生活に求めるものの違いも興味深く拝見しました。
本日はその中から特に重要と感じた部分を取り上げてご紹介します。
FIRE後の生活では「資産防衛策」を万全にしよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. FIRE後の投資は「攻め」よりも「守り」を重視しよう
2. サラリーマンの武器である「安定したインカム」があればこそ攻められる
3. 「FIREさん7人に聞いたリアルストーリー」も面白いです
1. FIRE後の投資は「攻め」よりも「守り」を重視しよう
ポートフォリオの100%が現金という状態では、毎月の生活費としてお金を使えば使うほどポートフォリオの資産額が減ってしまうため、FIREすることは困難です。
とはいえ、インカムが減るFIRE後のポートフォリオがリタイア前と同じでよいということは考えにくく、FIRE後の投資に関しては「攻めよりも守りを優先」することが必要です。
投資の世界では「リスク」というのは「危険性」という意味ではなく、「値動きの振れ幅の大きさ」のことを指します。
一般的に低リスクな商品は低リターン、ハイリスクな商品はハイリターンであり、「ローリスク・ハイリターン」といった都合のよい話は存在しないものと理解しましょう。
さて、FIRE後は現役時代と比べて毎月のインカムが減る可能性が高く、また仮にインカムがあったとしてもサラリーマン時代と比べると変動が大きくなります。
毎月のインカムが正確に読めないとなると、どうしても投資でとれるリスクは低くならざるを得ません。
2. サラリーマンの武器である「安定したインカム」があればこそ攻められる
実は、サラリーマンの最大の武器は「毎月安定したインカム」です。
投資で多少失敗したとしても、毎月の生活が保障されていればこそ株式投資で思い切って攻めることができます。
働き続けられるだけの健康状態の維持、スキルや人間関係の維持といった最低限の努力は必要になりますが、
その月に実際に挙げた成果と関係なくほぼ一定の給料がもらえるというのは非常に恵まれたことです。
よって、FIREを目指している人は、「○歳までに○○円を貯める」という目標を設定したうえで、毎月安定したインカムが得られる現役のうちにある程度リスクをとった投資でお金を増やす必要があります。
元々かなりの資産を保有されている方であれば「高配当株」に振り切って毎月安定したインカムを得る戦略もありですが、
そういった恵まれたケースは稀であり、大半の方はどこかでリスクをとって資産を増やすことにチャレンジしなければならないはずです。
3. 「FIREさん7人に聞いたリアルストーリー」も面白いです
実際に『ダイヤモンド・ザイ』を手にとった方にぜひ読んでいただきたいのが、「FIREさん7人に聞いたリアルストーリー」です。
Case 6では、米国株ブロガーとして書籍も出版されたエルさんも登場しています。
最も重要なことは、「ただ漠然と会社をやめたい」といったネガティブな理由だけでなく「FIRE後の生活で何がしたいか」を明確にすることだと感じました。
退職後に何がしたいのかが明確になっていないのであれば、今の会社にしがみついておくのもありかもしれません。
また、FIREを検討している時期やそれまでに貯めたい目標資産額、ポートフォリオの内容も千差万別であり、どれ一つとして同じケースは存在しません。
やはり自分のお金や人生については、自分の頭で考え抜くことが重要だと思います。
まとめ
FIRE後のポートフォリオは資産を増やすことよりも減らさないことに重点を置いた「守りの運用」が重要です。
【セミリタイア・FIREに関するおすすめ本】
1. 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術
米国株ブロガーの第一人者であるたぱぞうさんの書籍です。
最近Youtubeチャンネルも開設され、その勢いはとどまることを知りません。
私個人は、たぱぞうさんの書籍の中では以下の本が一番内容がまとまっていて好みです。
ぜひ読んでみてください!
2. 【エル式】米国株投資で1億円
投資歴30年のベテランの考え方をたかだか1,500円で学べるのは素晴らしいことです。
エルさんの投資に関する考え方やFIREに至る道筋、なぜ米国株を選んだのかなど盛りだくさんの内容になっています。一読をオススメします。
こんな記事も書いています。
PayPayユーザーの方にとっては、PayPay証券のボーナス運用は非常に面白いと思います。
FIREの4つのパターンとFIRE達成のためのポイントをまとめた記事です。
FIRE達成者の多くは他人と比較するのではなく、自分が何を達成したいかに焦点を当てています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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