神の詩第四章三節 4

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神の詩第四章三節 4

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「汝は私を信愛する者であり、友でもあるから、この太古からのヨーガを、今回、私は汝に語った。実にこれは最高の秘密である。(三)」

続きです。

ラーマクリシュナの高弟の一人である
スワミ・ブラマーナンダ師は、
「師」を
王宮に仕える大臣に喩えた講話をしています。

ある日
一人の男が
王に謁見に宮殿に来ました。
宮殿内は
警備上の関係で複雑な構造となっており、
さらに
七つの門がありました。

その男は、
大臣から門を通る許可をもらい、
王のいる部屋へと案内してもらえることになりました。

すべての門は立派であり、
各門には見事に着飾った王宮士官が立っています。

案内された男は、
門を通るたびに王宮士官を指さして
「あれが王でしょうか?」
と小声で聞くと、
大臣は毎回、「違う。」と答えました。

最後の七つ目の門を通ると、
そこには
壮麗で
煌びやかな部屋の真ん中に置かれた豪華絢爛な椅子に座った王がいて、
その存在感は
男を圧倒しました。

男は、
もはや大臣に
「彼が王であるか」
など質問は全く必要ありませんでした。

こうして
スワミ・ブラマーナンダ師は、
「師」とは
この大臣のように
一人では歩けなかった宮殿の内部を
迷うことなく歩くために案内してくれる存在
であることを示しました。

「王に仕える大臣のように、
師は霊的成長の各段階を導いてきた弟子を、
最後に神の元へ送と届ける役割を果たす。」
と説明しています。

師は、
外側の世界にいてもいなくても、
常に
自分の内側の世界には
真我という師が
片時も離れることなく存在します。

自分の中に師を見出せないとしたら、
それは
自分の低次の自我が妨げになっているからです。

瞑想と祈りと日々の丁寧な生活の実践によって、
心が浄化されていれば、
内側から「師」はやってきます。

内側からの真の師は、
内側からの語りかけの他にも、
外側の世界の意外な出来事によって
示されることもあります。

続きます。

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 1
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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