2009年2月に開設された“がんサロン”
私が乳がんの手術をして、
丸2年が経ったときだった
副作用の身体のつらさと、鬱
不眠
“がん”という、どこまでも長く続く真っ暗闇
再発や死への恐怖
そして、得体の知れない不安...
そんな真っ只中にいた頃だった
なにかに縋るように
救いを求めていた心に、
少しだけ光が見えた気がした
あれから12年と9か月
開催された回数は153回
いや、厳密には、1度吹雪で中止
そしてこの2年で言えば、
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で
7回も休止となっている
そのうち私は2度風邪で休み、
1度は台風のため不参加
新型コロナウイルスが蔓延してからは
数回行っていない
なのでこれまで参加した回数は、
おそらく139回ほど
のべ何人の方たちとお会いしたのだろう――
いつものサロンへ向かう道
朝の雪もすっかり融け、
陽射しが暖かく降りそそいでいる
院内ボランティアからの差し入れのおやつと
温かい飲み物
そして、“共感”と“癒し”
ここが、
私の乳がん人生のはじまりでもあった
救われた場所
そしてこれからも、
きっとたくさんの人たちが救われる場所――
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Source: りかこの乳がん体験記
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