そもそも、コレができなかった。

その他

“乳がん”という病は、
様々な禍根を残す

おっぱいを失い、
治療の副作用に翻弄され、
その体調不良は長く続く

治療によっては髪が抜け、
爪も変色

味覚障害に陥れば、
食欲もなくなる

そこに腋窩リンパ節郭清が加われば、

  ○重い物は持てない・持ってはいけない
  ○腕を締めつける服装は避ける
  ○腕を締めつけるようなアクセサリーも避ける
  ○採血・血圧測定は術側の腕ではしない
  ○虫刺されに気をつける
  ○過度な日焼けをしないように
  ○土いじりはゴム手袋をする
  ○清潔に保つ
  ○保湿をする

...など、
一生注意しなければならないことが増える

いや、それより、なにより、
腕が動かない、
挙げられない、
力が入らない

術後は、腕が90度も上がらない

主治医が術後のリハビリ書に、

『挙上障害』

と、書いていた意味がわかった

“90度しか上がらない腕”というのは、
“わきが開かない”から

なので、この格好ができなかった

    ⇩

2021/11/30 腋窩リンパ節郭清

これができるようになったのは、
術後3~4...いや、5年か...

実は今でも、“普通”にはできない

おっぱいが引っ張られる感覚や痛み、
わきの下のつっぱり感がある

手術をする前と同じには、
きっと戻れないのだと思う

それでもここまでできるようになったのは、
おそらく毎日、
腕のストレッチを続けていたからだと思う

そして、今でもできないことがある

それは“ひじをつく”こと

腋窩リンパ節郭清で感覚のなくなった場所は、

  ○わきの下
  ○おっぱい
  ○鎖骨周辺の皮膚
  ○肩甲骨周辺の皮膚
  ○上腕の皮膚

年月の経過とともに、
感覚が戻ってきた皮膚

が、
ひじの上あたりの皮膚がなかなか戻らない

なので、ひじをつくことや、
ソファに座ったときの
背もたれにひじが当たるのが非常に不快だ

たぶん、こればかりは、
もう治らないと思う

季節の変わり目やこれからの寒い季節、
なんでもないときの、
わきの下や肋骨の痛みもきっと一生もの

「“がん”って、やっぱり大変な病気なんだ」

と、思う

「“乳がんの手術”って、命と引き換えに、
 多くのものを犠牲にするものなんだ...」

と、思う

やっぱり“がん”って、簡単じゃないと思う

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Source: りかこの乳がん体験記

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