おはようございます。
当ブログの読者の同業の先生から以下のご質問をいただきました。
いつもわれわれ勤務医のためになる記事、ありがとうございます。
マイナー外科系の勤務医をやっております。
先生のブログのおかげで、ザル状態だった私の財政状態は目に見えて改善されてきております。
ひとつ先生にご意見をいただきたいことがございます。
わたくし現在、病院の社宅という形で、便利な場所のマンションを月5万で賃貸しています。
ところが最近妻からの、マンション買いたい攻撃を受けて困っています。
価格は5000万くらいです。
物件詳細を見ると、管理費+修繕積立金+固定資産税で、月5万近くになりそうです。
物件購入に5000万払った上で、社宅と同じお金が出ていくのはあほらしいから、今の社宅住まいをつづける方がいいと私は思うのですが、妻は聞き入れてくれません。
先生が私のような状況であれば、いかがなされますか?
社宅住まいを継続するか?マンションを買うか?
もしよろしければ、ご意見いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
「先生のブログのおかげで、ザル状態だった私の財政状態は目に見えて改善されてきております」
という言葉をいただくと、ブログを続けてきてよかったなと実感します。
そもそも当ブログは、医師の方がお金に関する悩みから解放され、本来の専門的な仕事に集中できる環境作りの一助になればと思って始めたものです。
そして、ある程度の高収入を得ている医師だからこそ、節約術と基本的な投資術(インデックス投資)を身につければ目に見えて成果が出やすいと考えています。
月5万の社宅が借りられる環境で5000万円の新築マンションを購入する意味は?
結論:社宅住まいの方がよいです
この質問に関しては、資産形成という観点だけで考えれば結論は明らかです。
「社宅住まいをこのまま継続する」
これ以外に答えはありません。
社宅を月5万で借りられるのに、管理費+修繕積立金+固定資産税だけで月5万円になる新築マンションを購入するなど合理性はありません。
自ら莫大な負債を抱えにいくような行為ですから、私ならば絶対に買いません。
しかし、奥様を説得するというのは予想以上に難しい課題ですので、健闘をお祈りします。
社宅というのは最高の福利厚生の1つです
一般的に、住居費というのは毎月の固定費の中でも最も大きなもので、月収の20%〜30%を占めると言われます。
若いうちから住居費という最大の固定費をうまく削減し、余剰資金を増やして株式にお金を投入できれば長期で勝てる確率が上がります。
ご質問の文章の中に、
「病院の社宅という形で、便利な場所のマンションを月5万で賃貸しています」
とありますが、これは願ってもない最高の状況です。
医者の高収入を維持しつつ、住居費が月5万ならば無敵です。
パラサイト・シングルという言葉がありますが、彼らは仮に年収が低くても住居費がゼロなので収入以上に自由にお金を使うことができます。
まぁせっかく住居費がゼロでも無駄遣いをしてしまっては意味ありませんが、住居費がゼロというのはそれだけインパクトが大きいことなのです。
月5万円の便利な社宅があるのに5,000万円のマンションを購入する合理性はない
月5万円で仕事に便利な場所のマンションを借りられるのに、5,000万円のマンションを新たに購入するのは合理的ではありません。
ちなみに、マンションは新築でしょうか?
新築マンションには広告宣伝費などの多額の新築プレミアムが上乗せされていますので、よほど相場に恵まれないと資産価値を維持するのは困難です。
一般に、不動産価格は株式市場が暴落して不景気になるとそれに一致するように下がりますから注意しましょう。
このあたりは洋服と似ています。
10,000円で購入した洋服を1度だけ着たほぼ新品同様の状態で古着屋に持っていくと500円でしか売れません。
新築マンションも、たった一日でも住むと500万円以上安い価格でしか売ることができません。
よって、経済的合理性は非常に低いです。
まとめ
月5万円で仕事に便利な社宅を借りられるというのは最高の福利厚生ですので、新たに5,000万円のマンションを購入する経済的合理性はありません。
ただし、経済的合理性だけでマイホーム購入の是非を考えると夢のない話になりがちですので、そのあたりはご家族とよく相談する必要があると思います。
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こんな記事も書いています。
資産形成の観点からマイホームの正しい購入方法について考察した記事です。
住宅ローンは自分で住むことが前提にはなりますが、その内容自体は最強の融資制度と言えます。うまく活用したいものです。
マイホームの価格は、不動産市況によって大きく変動します。株式市場が暴落して不景気になると融資が引き締められ、不動産価格も下落しやすいです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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