海外赴任中の資産運用(NISA、iDeCo)について

内科医

おはようございます。

米国に駐在中の方から、海外赴任時の資産形成の方法について以下のご質問をいただきました。 

いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。

現在、仕事の関係で米国に駐在している者(33歳男・独身)です。

 

日本にいたときは全く投資や運用をしていなかったのですが、近頃ちゅり男様や他のブロガーの方のブログを拝見するようになって、今のうちからお金についてきちんと勉強しようと思うようになりました。

しかしながら、調べるうちに現在の自分の状況でどのような運用をすべきか迷っており、もし、ちゅり男様ならどのようなアクションをとられるのか興味があり、メール致しました。

 

資産→現金500万円+5万ドル

帰任→約2年後

結婚→予定無し(ゆくゆくはしたいと考えています)

 

現在の悩みは、日本の証券口座も持っておらず、海外赴任者は投資も制限されるため、日本円は塩漬けにしておかなければいけない状況です。

帰任後には、口座開設後、つみたてNISAは始めようと考えています。

また、海外の証券口座は開けるのですが、帰任後に確定申告の必要を迫られるため躊躇しており、ドルでの運用も始められておりません。

 

ちゅり男様がこの状況であれば、どのような運用をされるでしょうか?

また、帰任後の運用についてもご教示頂けると幸いでございます。

(もし現金をそのまま貯蓄していった場合、帰任時は1000万円+10万ドル程度になる予定です)

宜しければ、ご意見をお願いいたします。

米国に駐在しながら、資産形成の重要性に気がついてご質問いただきありがとうございます。

結論から申し上げますと、あと2年という期限が決定しているならば、海外赴任中はタネ銭を積み上げることに集中するのがベストかと考えます。

以下、その理由を考察します。

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海外赴任中の資産運用(NISA、iDeCo)について

2年後の帰任が確定しているのならばタネ銭を貯めることに集中します

今の段階では、日本円が500万円と米ドルが5万ドルということですので、私ならば2年後の帰国時まで現金を積み上げることに集中します。

海外赴任の大きなメリットは、海外赴任手当などがつくため、日本にいる時よりも給与アップが狙える点です。

そして、ご質問者様は独身ということですので、自分の意志次第で支出のコントロールが可能というのも大きな武器です。

資産形成というゲーム攻略に関しては、自分の強みを知ってそれを最大限に活かすことが重要です。

そう考えますと、2年後までに投資に回せるタネ銭をいくら用意しておけるかに集中した方がよいでしょう。

海外証券口座に関しては、2年後に日本に帰国することが確定していると、手続きなどが煩雑であり、手間ほどのメリットがない気がします。

 

 

NISAは再度海外赴任の可能性があると使いにくい

2年後までに貯金を1,000万円増やすことが可能ということですから、ある程度の収入がおありになるものと推察します。

日本に帰国した後は、速やかにiDeCoによる所得税減税効果やNISAによる非課税の恩恵を受けたいところです。

ただし、一度日本に帰国した後、再度海外赴任という可能性があるとNISAは難しいですね。

というのは、NISAは基本的に日本に居住している人を対象とした非課税制度ですので、再度海外赴任ということになりますとNISA口座は凍結されてしまうからです。

具体的には、NISA口座で保有していた商品は一般口座へ移管されることになります。

特定口座も不可ですので、納税の手続きが相当面倒なことになります。

もちろん、赴任のタイミングで相場に恵まれればいったん全売却というのも手なのですが、赴任のタイミングで相場がどうなっているかなど読みようがありませんから難しいですね。

再度海外赴任という可能性がなければ、帰国後は何も考えずつみたてNISAを開始すべきということになります。

 

iDeCoに関しては海外赴任しても継続可能

なお、iDeCoに関してはもう一度海外赴任ということになったとしても継続可能です。

ご質問者様の年収であれば、所得控除の恩恵がかなり大きいと思いますので、ぜひ活用したいところです。

デメリットとしては、

1) 60歳まで資金が拘束されること

2) iDeCo一括受取の場合、退職所得控除の枠を使用するため、職場からの退職金の金額が大きい場合には要注意

という点が挙げられます。

ただし、NISAのように海外赴任したから継続不可能ということがありませんので、再赴任の可能性が残っているならばiDeCoの方が使いやすい制度かもしれませんね。

 

まとめ

海外赴任の際、

1) NISAは継続不可→一般口座に移管される(特定口座も不可)

2) iDeCoは継続可能

ということになります。

 

【楽天証券】

日本の帰国後のつみたてNISAに関しては、楽天証券に口座開設をして楽天カード決済で積み立てるのが最適解となります。

 

こんな記事も書いています。

投資はタネ銭が大きければ大きいほど有利なゲームです。現金の重要性はどれだけ言っても強調しすぎることはありません。

www.churio807.com

 

ご質問者様の場合、つみたてNISAとiDeCoの月5万円では資金が余るはずですので、海外ETF投資も同時に進めるとよいでしょう。

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時間の分散をはかりながらゆっくりと株式に資金を投下していけばよいと思います。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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