ゼロから始める資産形成の攻略法その12「いよいよ投資!その前に自分のリスク許容度や資産状況を正確に記録しよう」

内科医

おはようございます。

「ゼロから始める資産形成の攻略法その1」で書きましたが、資産形成とは、

資産=(収入 ー 支出 + 運用益)x 運用期間

の式を最大化するゲームでした。

そして、前回までの記事では、(収入 ー 支出)の部分を最大化するために、支出を徹底的に管理することの重要性を強調してきました。

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本日から、そこに運用益を加えて資産形成を加速させる方法について検討していきます。

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ゼロから始める資産形成の攻略法その12「いよいよ投資!その前に自分のリスク許容度や資産状況を正確に記録しよう」

全くリスクを取りたくない方は、前回までに述べてきたことを徹底するだけでも、家計がかなり改善する可能性があると思います。

ここから先は、リスクを取って資産を積極的に増やす方法について検討していきます。

投資の話になりますので、実践するかどうかは最終的には個人の判断でよろしくお願いいたします。

 

1. これからの時代はリスクをとらないこと自体がリスクになりうる

高度経済成長期の日本を支えていたのは、「終身雇用・年功序列制度」と「地価は上昇し続けるというマイホーム神話」です。

両者ともに、バブル崩壊後の日本では通用しなくなってきています。

土地付きマイホームを購入して住宅ローンを返済しきれば老後は安泰、一つの会社で60歳まで勤め上げれば退職金と年金で老後は安泰、といった時代は終わっているということです。

 

メガバンクの普通預金金利が0.001%という時代ですから、銀行に貯金をしていても資産が増えていくことはありません。

それどころか、長期的に円安やインフレが進行した場合には、実質的な価値は目減りしていく可能性が高いです。

上記の状況を勘案すると、これからはリスクを取らなさすぎるのもまたリスクになる時代がくると思います。

 

2. その一方で「必要以上」のリスクを取らないことも重要

一方で、必要以上のリスクをとることも避けなければなりません。

投資が貯金よりも難しいのは、自分のリスク許容度を正確に把握する必要があるからです。

 

投資で失敗するのは、下記のパターンが多いです。

1) 自分に合った投資手法を選択できていない

2) 自分が気がつかないうちに過剰なリスクを背負っている

3) 投資戦略を設定せず、やみくもに売買を繰り返す

このような罠に陥らないように十分に注意が必要です。

 

3. 兼業投資家には、積立投資と超長期保有を前提とした逆張り投資がおすすめ

一口に投資と言っても、様々な手法が存在します。

FXやデイトレなどの短期売買は、本業が多忙なビジネスマンにはまず実践不可能です。

一日中パソコンの前に座ってチャートを眺めながら株価の分析が可能な専業投資家に勝てるはずがありません。

このように、自分が不利な舞台で絶対に戦わないことが重要です。

 

私は、本業が多忙なビジネスマンでも実践可能なのは、

・何も考えずに機械的に買い足していく積立投資(インデックス投資)

・暴落時に長期保有を前提とした逆張り投資(個別株)

のいずれかだと考えています。

 

4. リスク許容度を把握するために、自分の家の資産状況を正確に把握する

自分のリスク許容度を知るためには、自分の資産状況を正確に把握する必要があります。

自分の資産状況を明らかにすることなく、リスク許容度を知ることは不可能といってもよいでしょう。

そのためには、下記の3つを記録することが重要です。

 

1) 毎月の収入・支出を数字化する

・要するに家計簿をつける。数千円以上の支出は正確に

・家計簿を手書きでつける時代は終わりましたので、マネーフォワードなどの家計管理アプリを使いましょう

 

2) 自分の資産と負債を正確に把握する

・マイホームやマイカーについては今売りにだしたらいくらで売れるか?で計算する

・負債についても目をそらさずきちんと記録しておくことがポイント

 

3) 自分の収入の流れについて正確に把握する

・会社からの給与収入だけの方は不要

・ブログ収入や不動産収入など、別の収入源がある人は必須。どの収入源がどの程度の大きさになっているかを正確に把握する。

 

詳細については下の記事を参照いただけましたら幸いです。

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今までこうした作業をやってこなかった人は、このブログを読むのをいったんやめて、今すぐにマネーフォワードに登録するかExcelで資産状況をまとめましょう。

 

5. 生活防衛資金はいくら必要か?

上記の分析結果を元に、どの程度の生活防衛資金が必要かを検討しましょう。

書籍では、生活防衛資金は毎月の生活費の6ヶ月分あればよい、2年分は必要、といった記載を見かけますが、各家庭の状況によって変わってきますので鵜呑みにするのは危険です。

 

・共働きかどうか

・子供は何人いるのか

・親の資産状況はどうか

・メインの給与収入がゼロになった時に、別の収入源は存在するか

・万が一の時に親と同居して住居費をゼロに抑えるなどの手段はとれるか

など、各家庭の事情をよく考えて生活防衛資金をいくら確保するか考えましょう。

 

まとめ

実際に投資を始める前に、自分のリスク許容度や資産状況を正確に把握しましょう。

長く株式投資を続けるためには、必要以上のリスクをとらないことが重要です。

 

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こんな記事も書いています。

サラリーマンにとって最大のリスクは健康を害して働けなくなるリスクです。ハードルは高いですが、収入源を複数持つことによって、このリスクを大幅にカットすることが可能です。

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投資を長く続けていくためには、自分に合った投資手法を選択することが重要です。投資本やブログを読む時には、再現性のある手法かどうかをよく検討する必要があります。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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