日本国内の投資信託のイケてなさに関するレポートが興味深い

内科医

おはようございます。 

日本国内の投資信託のイケてなさに関する以下のレポートを興味深く拝見しましたので、ご紹介させていただきます。

www.newsweekjapan.jp

国内の投資信託のイケてなさには金融庁もお怒りで、そのため金融庁肝いりの「つみたてNISA」が2018年から始まったわけですね。 

つみたてNISAは金融庁が定めた一定の基準を満たした商品でなければリスト入りしないことになっており、投資初心者の方でも貧乏くじを引く可能性が低いのは素晴らしいことです。

では、本題にうつります。

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日本国内の投資信託のイケてなさに関するレポートが興味深い

国内の投資信託のメジャー所は全てアクティブ型の商品

投資ブログやTwitterで交流する人たちは意識が高い人が多いのでしょう。

私の周りで高コストのアクティブ型投信を手にしている方はほとんど目にしませんが、一方ではまだまだこれが国内の投資信託の現状のようです。

以下、画像は全て冒頭の記事からの引用になります。 

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純資産総額トップ20の投資信託は、日本では100%がアクティブ投信ですが、米国ではアクティブ投信とインデックス投信が半々です。

インデックス投信の知名度はずいぶん向上してきた印象を受けていましたが、実際にはまだまだアクティブ投信が優勢ですね。

インデックス型の投資信託は各社が同じような商品を販売していますので、1つの商品に資金が集中しづらいといった理由もありそうです。

将来的にインデックス投信がもっと売れて、米国のようにアクティブ投信と肩を並べられるよう、地道に応援していきたいと思います。

 

国内のアクティブ投信の手数料の高さは今も変わらず

インデックス投信ならばなんでもOK、アクティブ投信は全てが悪というわけではなく、アクティブ投信がコストに見合った価値を提供していれば何も問題はありません。

以下は、日本と米国の純資産総額上位5商品を比較したものです。

 

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日本では販売手数料が3.20%、信託報酬が1.53%という驚くべき高コストになっています。

それで過去10年間の年間平均収益率が−0.11%ですから、笑うしかありません。

10年間保有するだけで20%近いコストがかかる上に、10年保有し続けてマイナスリターンでは、何もせずに現金を握りしめておいた方が100倍マシと言えるでしょう。

苦労して得た退職金でこのような金融商品を手にしてしまう不幸に巻き込まれた方には、同情を禁じえません。

一方、米国では販売手数料が0.59%、信託報酬が0.28%で、10年平均リターンが5.20%ですから納得のいく数字になっています。

 

国内株式のアクティブ投信の運用成績は燦々たるもの

次に、国内株式のアクティブ投信の実際のリターンを見ていきます。

仮に手数料が高くともその分高いリターンが得られていれば問題ありませんが、現実はその逆です。

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信託報酬が0.5%〜1.0%と最もコストが低い群の平均リターンが2.03%で最も優れています。

信託報酬が1.0%〜1.5%群と1.5%〜2.0%群においては、平均リターンは約1.2%〜1.3%に過ぎず、リターンがマイナスであったファンドが1/3以上を占めるというさんさんたる結果になっています。

一言で言ってしまえば、「無駄に高いくせに何も儲からない」商品が生き残り続けている不思議な世界と言えるでしょう。

真の競争原理が働けばこういった商品は自然に淘汰されていくはずですが、販売する金融機関にとってお得な商品というのはいつまでも無くなりませんね。

 

まとめ

日本国内の投資信託のイケてなさをまとめると以下の通りです。

・売れている商品トップ20が全て高コストのアクティブ投信である

・高コストにもかかわらず、それに見合うリターンを顧客に提供できていない

・むしろ低コスト型の商品の方が高いリターンをあげている

もちろん、全てのアクティブ投信がこれに該当するわけではありませんが、真に優れたアクティブ投信を見抜くのが難しい以上、このデータは重視すべきですね。

 

 

こんな記事も書いています。

VTIとVYMはどちらが優れているか記事にしたものです。しかし、VTIやVYMに行き着いただけですでに頂上決戦に近いですね。

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再現性があり、市場が成長し続けている限り誰でも少しずつお金持ちに近づけるという点ではインデックス投資は魅力的です。

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投資信託で何を選ぶべきか迷ったら、とりあえず楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズに目を向ければよいでしょう。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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