神の詩 第四章十三節 6

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神の詩 第四章十三節 6

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「私はグナとカルマの配分の違いをもとにして、四階級を創造した。これを作ったのは

私であるが、私には行動も変化もないことを知れ。(十三)」

続きです。

「バラモンの母から生まれたからバラモンなのではない。
バラモンとして尊敬の対象となるのは、
何も所有せず、執着から解放された者だから、
そう呼ばれるのだ。」
「ダンマパダ」26-14

「バラモンはその髪型で決まるのでもなければ、
出生や家系で成るものではない。
真理を理解し、法(ダルマ)に沿った生き方をしているから
バラモンなのだ。」
「ダンマパダ」26-11

「生まれによってバラモンとなるのではない。
生まれによってバラモンではない者となるのでもない。
霊的進化の段階と行為によってバラモンであるのだ。
行為によってバラモンではない者となるのだ。」
「スッタニパータ」650

「およそ差別(しゃべつ)無きの平等は仏法に順ぜず。
悪平等のゆえ。
また、
平等無き差別も仏法に順ぜず。
悪差別のゆえなり。」
最澄「法華去惑」

地上のすべての動物、植物、微生物など生命体は、
三つのグナの影響下に置かれています。

そのため、
それらが縛りとなり、
マーヤ(幻想)の世界が創出されています。

この三つのグナはとても束縛力が強く、
そこから超越することは
とても困難です。

グナgunaという言葉は、
「紐」
という意味にも使われています。

三本の強力な紐で縛られていたら、
そう簡単には抜け出せません。

この三つの強力な紐を解く方法は、
聖典に繰り返し書かれていますが、
身近な自然界からも学ぶことが出来ます。

ミツバチを例にしてみましょう。

ミツバチが花を巡る様子を見たことがあるでしょうか。
ミツバチは、
繊細な花びらを全く傷つけることなく、
蜜だけを吸って
花から花へと飛び回ります。

そして
花が望むように、
花粉を他の花へと届けて回る。
吸った蜜は、
蜂蜜となり、
余った花粉は花粉荷となる。

そして
この世を去る時には、
地面に落ちて
その体は他の生物たちの栄養素となる。

一匹のミツバチでさえ、
すべての存在に優しく、
その一生を通して
有益な生き方をしています。

高等動物と自ら読んでいる人間も、
このような生き方ができるはずです。

これはミツバチだけに限らず、
人間目線からの偏見を外してみて観れば、
すべての生物が有益な生き方をしているのです。

私たちも
このような生き方が出来れば、
地上に束縛されるための
「紐」は
自ずと消えてなくなります。
「グナには、四つの段階がある。」
ヨーガ・スートラ第二章19

「私には行動も変化もないことを知れ。」
これはクリシュナが、
三つのグナで構成される世界からは
超越した存在であることを示しています。

そして
それを理解することは、
私たちがグナを超えた世界へと向かうように導く意図が込められています。

次は

「行動は私を乱すことなく、私は行動の結果を求めない。この私を真に知る者は、行動に束縛されない。(十四)」

よく内観してください。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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