そのスモールステップに、
センスと経験と愛がある。
たまに、謙虚を忘れて、
自慢話をしてみたい(笑)
サイコロジカルヴィクトリーと
スモールステップの設定は両輪だ。
そのタイミングでの訪問。
そのタイミングでのお風呂。
そのタイミングでの歩行。
全てに意味があり、全てのタイミングに価値がある。
そこに、プロフェッショナルをみる。
2ヶ月前、生死をさまよい、
どの医療機関からも診療拒否された、
三十代男性、精神疾患の患者さん。
最近稀に見るサイズの褥瘡(床ずれ)も。
ご家族は、誰に助けを求めても、
救いの手を差し伸べられず孤立していた。
この町では、あの悪魔のような事件が記憶に新しい。
あのご家族も、救いを求めるも
その手を払いのけられ続けていたことは
あまり知られていない。。
なぜに、彼や彼の家族のような方に、寄り添えないのか、、、
また同じようなことを繰り返してしまうのか。
彼に出逢えた時、そう頭の中を記憶が駆け巡り、
絶対に治して、絶対に歩いて、
4月には桜を見に一緒に公園に行くぞと、
勝手に心に誓った。
社会から孤立し、
そこに暮らしていくことさえ、
拒否されているのではないかと
ご本人とご家族は思ったに違いない。
ご家族だけで解決策を探した時、
たどり着いてくれたのが、タナカ達だった。
そんな彼の家に今日訪問した。
「先生、元気で練習頑張っています。」
キリッと美男子の彼は、
ベッドで端座位でタナカを待ってくれていた。
そして、その後、スモールステップの項目を
こんなにできるようになりましたよ!と披露してくれる。
「今日は、どんな新しい訓練メニュー教えてくれますか、先生?」
彼の声に生きる意欲がみなぎっているのを感じた。
「今日はトイレまで歩いてみましょう。」
「え?!え?!一人でですか?!」
「はい、もちろん。僕が後ろからついてますから。」
今日、とうとうトイレ歩行が可能となった。
それも、このタイミングが最高のタイミング。という時に。
夢にまで見た近医(近位)監視歩行レベル達成だ。
ベッドに戻った彼と彼の母親は、
ここで生きていっていいんだ
という喜びと安堵と自信で、
泣き笑いだった。
僕たちはきっと、必要な存在だ。
でも時々必要にされていると、
感じられず不安になる。。。
しかしこうして、
不安に孤独に孤立して暮らす彼らのような方々に出逢うと、
まだ僕らの努力が足りないんだと自覚する。
今日、彼の独歩を、見、そして、感じ、一緒に喜び、
やっぱり、僕らもまだまだやらなければと感じている。
彼が、本当に、再び、歩くことができて、
本当に、独歩で、そんな戦いを見せてくれて感激している。
僕は勇気が湧いた。彼に心から感謝している。
良かったら聴いてください。
大好きな歌です。
毎日読んでいただき感謝申し上げます。
良かったら、クリックもよろしくお願いします。
たなかホームケアクリニックYOUTUBEチャンネル登録よろしくお願いします。
Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
コメント