儚くないこんなザイタクもまた、美しい。

医療機関

年齢は関係ない。90の母が60の娘を介護する。

60の娘は一生懸命にがん治療と向き合った。

それでも、病気は進行しその時が近づいている。

 

 

娘さんがお母さんに謝る。

私は馬鹿だから、癌なんかになってしまって、お母さんごめんね。

 

お母さんは娘のことを僕らにこう話し涙を流される。

あの子は、何も私に迷惑なんかかけない真面目ないい子なのよ。。。

でも私より先に逝くことになるなんて、、、、

 

お母さんは、娘さんの転移巣からの出血をきれいに拭いながら、

毎朝、娘の身繕いを、丁寧に丁寧にされる。そして、祈る。

それでも、終わりが来てほしくないと。

 

 

儚く終わることない在宅ホスピスの時間。

こんなに苦しむなら、スーッて終わって欲しいとさえ

思ってしまいそうになるくらい、いろんなことがある。

 

でも、でもだ。

最期の最後まで、娘は母を想い、母は娘を想う。

儚くないこんなザイタクもまた、本当に美しい。

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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