「日本よりも選手は監督やコーチに対して自分の意見をはっきり言います。それに対して、日本であれば『生意気だな』『選手の立場で何を言っているんだ』となりかねないところですが、全く何もない。反対意見を言われても『なんだ、お前?』とはならずに、『どうしてそう思うんだ』と会話が始まる。すごくいい関係性だと思います」
日本では指導者と選手の間には主従関係のようなパワーバランスが生まれることが多いが、メジャーでは対等に近い。ただ「完璧に対等かと言えば対等ではないんです」と筒香は続ける。
「対等ではないし、敬意がない近さでもない。お互いに敬意を持っているから生まれる近さで、それぞれの役割を尊重しているんですよね。正しい表現か分かりませんが、ちゃんと会話ができるんです」
想像とは違い、メジャーにもスキルや考え方などを細かく指導し、実践させるのが好きな指導者もいる。だが、日本にいる同様の指導者と決定的に違うのは、聞く耳を持っている、つまり会話が成立する点だ。
「意見の違うコーチもいますが、選手がやることを尊重してくれるし、それを否定することはありません。『どうしてこういうバッティングをしているの?』とあれこれ質問は受けても、『ダメだ』『やるな』とは言われない。とりあえずやってみて、上手くいかなかったら考える。選手から『この感覚がよくない』『ここが気になる』と相談を受ければ、『じゃあこうしてみよう』と提示する形です。『これをやれ。やらないと試合には出さない』という一方的なアプローチは一切ありません」
ここ数年はオフになると、子どもたちを取り巻く野球環境の在り方に提言を重ねているが、米国での2年を経て何よりも願うのは、子どもたちの言葉に耳を傾ける大人が増えることだ。
「昔から続くいい部分もあれば、変わらないといけない部分もある。古いものが悪い、新しいものがいい、というのではなく、指導者は学ぶ姿勢を忘れてはいけないし、子どもたちと会話できるように情報をアップデートしていかないと心には響かない。正解の形はないと思いますが、自分たちが発する言葉を真剣に聞く子どもたちがいること、子どもたちの声に耳を傾けることを忘れてはいけないと思います」
自ら積極的に情報をアップデートし続けているから、決してできないことではないと知っている。何よりも互いに敬意を抱いていればできるはず。指導者と選手が互いを尊敬しあう、そんないい関係性が日本でも広まることを願ってやまない。
この筒香の話がどうとか言うよりも、日本の監督、コーチは特にアマチュア野球に関してですけど、自分達の立場が上だと勘違いしている人が殆どでは有りませんかね。監督、コーチに下手に楯突く意見や態度を取ったり、指導に反した事をしたりすれば、試合には出してもらえなくなるでしょうし、最悪の場合には嫌がらせされる可能性も有りますよね。その辺りは筒香が言っている、メジャーの様な関係に近い形へ、改善した方が良いとは思いますよね。
「ゴミ(1年生)が神様(3年生)に投げるわけですから、それは大変なもん。」
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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