おはようございます。
平成に続く新元号は「令和」になりましたね。
残り1ヶ月の「平成」時代を楽しみつつ、令和になってからもブログを通じて様々な方と交流していければと思っています。
さて、いつも拝見しているフクリ先生のブログに「インデックス投信の支持者が絶対に口にしないファンドの弱点」といった内容の記事が紹介されていました。
この元記事が本当にツッコミどころしかないレベルの内容でしたので、私からも重ねて紹介してみようと思います。
「インデックス投信の支持者が絶対に口にしないファンドの弱点」について私からも一言
以下が、「インデックス投信の支持者が絶対に口にしないファンドの弱点」という内容の元記事です。
インデックス投信の弱点について記事にしたようですが、実際には誰もが知っている「事実」を記事にしただけであって、特に弱点と呼べるものではありませんでした。
以下で詳しく見ていきます。
1. インデックスには信託報酬の分だけ負ける
これは当然ですね。
我々個人投資家は、インデックスファンドという便利なアイテムを低コストで活用させていただけるわけですからそれで十分ではないでしょうか。
インデックスファンドはアクティブファンドと比較しますと手数料は格安ですが、それでもフリーライド(タダ乗り)できるはずがありません。
VTIの経費率は0.04%、VTの経費率は0.09%しかしませんから、このような優れた商品に超低コストでフリーにアクセス可能というのは恵まれていると言う他ありません。
また、国内の投資信託界も数年前から激変しており、特にeMAXIS Slimシリーズの登場によって0.2%前後の低コストで保有し続けることが可能になっています。
このような投資環境の変化を喜んでいるインデックス投資家が大半というのが現実ではないでしょうか。
2. インデックスにはさえない銘柄も含まれる
これも当然のことで、「さえない銘柄」を見極める正確な眼力をお持ちであれば、初めからインデックス投資などやる必要はありません。
ただし、優れたファンドマネジャーが運用したアクティブファンドであったとしても、インデックスファンドを上回る成績を上げられたのはごく一部にすぎないという事実があります。
要するに、プロが「さえない銘柄」を全力で除外して、これならばインデックスには間違いなく勝てると確信したファンドでさえも実際にはインデックスに劣ることが多いということですね。
このような事実を踏まえたうえで、明確な根拠なく「それでも自分は市場平均を上回れる」と過信することの方が危険です。
さえない銘柄も含めて市場全体を保有し、平均点をあげられればそれでOKと割り切れられる方がインデックス投資をやればよいと思います。
3. アセットアロケーションが資産のパフォーマンスを決める
これはインデックス投資家ならば当然の事実で、「弱点」というわけでもない気がします。
それなりに勉強した上でインデックス投資の世界に足を踏み入れた方ならば全員が知っている事実ですので、特に問題ないかと思います。
実際の作業としては年に1回程度のリバランスを行うだけですので、初心者だからといって特別難しいことはありません。
4. 日本株は循環株
日本株は循環株で、米国株や世界株のように循環しながら成長していくわけではないという主張です。
これに関しては、TOPIXや日経225などの日本株のインデックスでは勝てないと思うのならば、日本株以外のインデックスファンドを活用すればよいだけです。
今では、eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)のような商品もありますので、日本株が長期保有で儲からないかどうかは別として、インデックス投資自体を諦める理由にはなりません。
5. インデックスファンドで物足りないあなたへ
最終的に、「イケてない銘柄を避けるため、優良な日本株を数銘柄保有してポートフォリオを組む方法もある」という提言があります。
しかし、この記事の内容が何かおかしいと感じられないレベルの方に、インデックスファンドよりも難易度の高い投資手法を安易に勧めるのはやめましょう。
あと、記事全体に「インデックファンド」や「トラキングエラー」といった脱字が目立ちます。
私のように素人のブロガーならば誤字・脱字もありえますが、メディアに載せるのならば文章の校正は必要です。
まとめ
フクリ先生のブログに「ネタ記事として、みなさんもどうぞ」とありましたので、お言葉に甘えて当ブログでも紹介させていただきました。
間違ったことは書かれていませんが、いずれもインデックス投信の弱点というよりは、インデックス投資ならば周知の事実ばかりだと思います。
【おすすめ投資本】
インデックス投資の初めの1冊として、『お金は寝かせて増やしなさい』をおすすめします。文章が平易で読みやすく書かれています。
上記よりも硬派なインデックス投資本として、チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』がおすすめです。一度は必ず読んでおきましょう。
こんな記事も書いています。
個人投資家は適切なキャッシュポジションを常に維持すべきだと思います。機関投資家のマネをして安易にフルインベストメントをしないようにしましょう。
三菱サラリーマンさんの「節約方法おすすめ14選」は大変参考になります。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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