【要点まとめ】難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方をおしえてください!(山崎元著)

内科医

おはようございます。

最近、山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方をおしえてください!』を読みました。

私はKindle Unlimitedで読んだのですが、読み放題の対象となっている本の数が劇的に増えており、どんどん利用価値が高まっていますね。

以前は読み放題とはいうものの実際には読みたい本が全く選べないという状況だったのですが、今現在はこれで月額980円でよいの?というクオリティの高さです。

さて、本日は『難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方をおしえてください!』の中から私が重要と思った部分を取り上げます。

【要点まとめ】難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方をおしえてください!(山崎元著)

本書の要点は以下の通りです。

1. 無リスク資産:個人向け国債 変動金利型 10年満期を購入する

2. リスク資産:インデックスファンドを購入する

 eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と先進国株式インデックスを推奨

3. SBI証券か楽天証券で、iDeCoとNISAを活用する

4. 資産形成と保険は切り離して考える。掛け捨て型に最小限だけ加入する

以下1つ1つ私の意見も交えながら検討します。

 

1. 無リスク資産:個人向け国債 変動金利型 10年満期を購入する

山崎元さんは、無リスク資産は「個人向け国債 変動金利型 10年満期」で保有すべきと主張します。

当ブログでは取り上げることの少ない個人向け国債ですが、よくご存じない方は以下の財務省のホームページを御覧ください。

 

www.mof.go.jp

 

今現在の状況では、預金にせよ個人向け国債にせよ金利が低いことには変わりはありません。

よって、「個人向け国債 変動金利型 10年満期」のメリットは、

1) 将来的に金利が変動したときにも対応=実質金利が上昇すれば受取利子も上昇

2) 最低金利0.05%が保証されている

といった点になります。

これらにメリットを感じるのであれば個人向け国債に投資すればよいですし、面倒だと思う方は普通預金で保有しても大きな差はないと思います。

 

2. リスク資産:インデックスファンドを購入する

リスク資産の部分は株式インデックスファンドを購入します。

著者推奨の金融商品は以下の2つです。

1) eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス

山崎さんは、国内株式(TOPIX)と先進国株式を半分ずつ購入することを勧めています。

私はもっとシンプルにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に一本化でよいと思いますが、そこは各個人の好きにすればよいでしょう。

重要な点はどの金融商品を選ぶかではなく、低コストインデックスファンドに長期投資をすることです。

 

リバランスに関しては年1回程度で、国内株式と先進国株式の割合が「4:6」〜「6:4」の間に入っていればよいというおおまかなものです。

細かくリバランスをすればその分リターンが上がるというわけではありませんので、私も年1〜2回程度で十分だと考えます。

 

3. SBI証券か楽天証券で、iDeCoとNISAを活用する

著者は民間の年金保険に関しては否定的で、民間の年金保険に入るくらいならばiDeCoを活用したほうがよいと主張しています。

この点に関しては全く同感で、民間の各種保険への加入を検討する前に国が用意した公的な制度で対応できないかよく検討すべきです。

公的な制度を最大限活用してもなお将来に不安が残る場合にのみ民間の保険を活用するのがよいでしょう。

iDeCoに関しては、掛け金の全額が所得控除になるという現役世代には絶大なメリットがあります。

所得が大きい方ほど得られる節税メリットも大きくなりますので、iDeCoを積極的に活用すべきです。

iDeCoはあくまで年金ですので、最短でも60歳までは引き出せないという資金拘束のデメリットがありますが、それを理解したうえで使えば最高の節税かつ資産形成法になります。

 

4. 資産形成と保険は切り離して考える。掛け捨て型に最小限だけ加入する

最後に、資産形成と保険は切り離して考えることが重要です。

保険は基本的に契約した顧客ではなく、販売元が儲かる仕組みになっています。

これは当然のことで、保険を売り込めば売り込むほど損をするのであれば世の中にこれほど多くの保険会社は存在しません。

保険会社もあくまでビジネスとして保険を売っていますから、売れば売るほど販売元が儲かる仕組みになっているのは論理的に考えればすぐに理解できることです。

そう考えますと、保険にはあくまで「保険」としての役割を期待するにとどめ、資産形成は自力で行うほうが理にかなっています。

ここで言う保険としての役割というのは、「発生する確率は限りなく低いものの、万が一発生してしまった場合に自分の資産内では対応が不可能な事象に備える」ことを指します。

一般的には、自動車の事故や、子供が生まれてすぐに急死するなどといった事象に備えるためのものと考えればよいでしょう。

 

まとめ

山崎元さんの本は文章が大変読みやすく、投資手法もシンプルなので万人向けです。

どれか1冊でよいので、手にとってみることをおすすめします。

 

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毎月の貯金をする感覚で投信積立ができれば成功は近いです。

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相場が好調な時はよいのですが、暴落局面に入った時に自分が保有している金融商品をよく理解しているか否かで大きな差が生まれます。

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少額からの積立であれば待つ理由はありません。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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