おはようございます。
当ブログの読者からiDeCoを活用すべきかどうかについて以下のご質問をいただきました。
初めまして。
資産形成、健康ネタを楽しみにブログ拝見させて頂いております。
iDeCoについてご相談がありご連絡させて頂きました。
35歳既婚、妻と子供2人(+1人妊娠中)の一部上場企業勤めのサラリーマンです。
年収は750万程度、住宅ローンが3200万程度、退職金は少なくとも2000万程度になります。
積立NISA(80万)およびジュニアNISA(160万)を満額使っており、それ以外の貯金は出来ていません。
対象はすべてSlimオルカンです。
iDeCoは節税や運用益が非課税というメリットがある一方で、住宅ローン控除があれば節税メリット薄く、退職金等があればiDeCoの受け取り時に税金が掛かるなどデメリットも多い様に思います。
私の場合、資金ロックも考えるとiDeCoにメリットが見出せないのですが私の解釈は間違っているのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
無貯金の状態でiDeCoで資金を拘束されるのは危険!
生活防衛資金を貯めることが何よりも重要
大前提として、つみたてNISAとジュニアNISA以外の貯金ができていない状態は大変危険です。
「投資は余剰資金で行う」のが大原則ですので、まずは万が一の時に備えるための生活防衛資金を確保しましょう。
急激に円安が進行し日本円の価値が下がっているのは明らかですが、日本国内で生活している以上、万が一の時に助けになるのは日本円です。
株は万が一の時に自分の生活を守ってくれません。
NISA口座の投資信託を売却することもできますが、簡単に売却してしまうと複利の効果や非課税メリットが減ってしまいます。
多少相場が上下動しても落ち着いていられるだけの貯金を確保しましょう。
夫婦のつみたてNISAは継続しつつ、生活費6ヶ月分を貯金しよう
最優先でやるべきことは、
・ご夫婦のつみたてNISA内でのeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の積み立ては継続する(年間80万円)
・ジュニアNISAの方は無理せず、まずは生活費6ヶ月分の生活防衛資金を確保する
となります。
生活防衛資金を確保した後にジュニアNISAの投資金額を再び上げていけばよいです。
iDeCoに関しては、職場からの退職金が2000万円と多額な場合、退職所得控除の兼ね合いで税金の支払いが大きくなるため利用価値が低いです。
詳細は次に解説します。
iDeCoは退職金が大きい場合はメリットが少ない
iDeCoに関しては、一括受け取りの場合退職所得控除の枠を利用することになります。
60歳定年の場合、退職金の受け取りとiDeCo受け取りのタイミングがほぼ重なりますので、大企業にお勤めで退職金の金額が大きい場合は不利になります。
勤続35年で退職した場合、退職所得控除の金額は、
「800万円+70万円 x 15(年)= 1850万円」
です。
ご質問者様の場合、職場からの退職金だけで2000万円ですので、退職所得控除の枠をすべて使い切ることになります。
よって、退職金に加えてiDeCoを一括受け取りするとさらに税金の支払いが増えますので、iDeCoの利用価値は低いと言えるでしょう。
さらに細かい点はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
資産形成を進めるうえで、「投資は余剰資金で行う」という鉄則は絶対に守りましょう。
生活防衛資金の重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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