【持株会の注意点】自社は長期投資先として本当に優れているか?

内科医

 

おはようございます。

弊ブログの読者から「持株会に参加すべきか否か」について質問がありましたので、私なりの意見をまとめておきます。

一言で簡単にまとめてしまうと、先日の以下のツイートの内容になります。

 

 

持株会は一見お得に見えますが、よほど自社の成長性や将来の業績に自信がもてない限りおすすめしにくい制度です。

また、給料も投資先もすべて自社に依存すると、自社がトラブルに陥った時のダメージが大きいという危険性があります。

以下詳細を見ていきましょう。

 

【持株会の注意点】自社は長期投資先として本当に優れているか?

 

持株会の魅力は自社株をお得に購入できる点にあり

持株会のメリット、それは自社株を購入する時に数%程度の補助が受けられること(奨励金がある)です。

これは一般的な株式投資では絶対に得られない持株会ならではのメリットです。

株を買った時点で「+α」が得られる分、勝てる確率はぐっと上がるわけですね。

 

また、従業員持株制度を利用すれば、

・毎月一定の金額で自社株を購入できる(給与天引きで投資)

・単元株制度と関係なく、少額から株を購入できる

といったメリットも存在します。

とはいえ、以下に述べるデメリットがあることも忘れてはいけません。

 

「自社は長期投資先として本当に優れているか?」という視点を忘れずに

いくら補助が受けられて有利な条件とは言え、あくまで株式投資ですから、お勤めの会社のビジネスモデルに将来性があり成長性が期待できるかどうかはよく考える必要があるでしょう。

奨励金などの「+α」の部分に目がくらんで、本質を見失ってはいけないということです。

もちろん、会社の業績が右肩上がりならば莫大な利益が得られる可能性があるのは大きな魅力です。

考え方としては、「持株会制度と関係なく普通に投資するとしても、自社は投資先として十分魅力的かどうか」が大事です。

客観的にみて自社に投資先として魅力がなければ、持株会には参加せず、その資金をより優れた投資機会に回すべきでしょう。

 

収入も投資先も自社にすべて依存するリスクを忘れずに

持株会に参加するということは、自分の勤めている企業に自分の人生全てを賭けるということに等しいです。

その会社と一蓮托生ということです。

「給与所得も会社から、株式も自社が大半」となりますと、会社に万が一があった時にご自身の生活に絶大な損害を受けることになります。

東芝だけではなく、山一證券やそごうなど、大企業であっても何が起こるか分からない世の中ですからこれは大きなリスクと言えますね。

 

このように、持株会に参加することのデメリットの1つは、収入源や金融資産を自社に依存する体質になりやすいことにあります。

ですから、副業をするなどして自社以外の収入減を確保することができれば、持株会のリスクを下げることができます。

 

まとめ

持株会は一見お得に見えますが、大きなデメリットも存在しますので上級者向けかと思います。

自社のビジネスモデルは魅力的か、将来の成長性が期待できるかなど慎重に検討しましょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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