今年もあと1ヶ月になりましたが,クリニックは例によってこの時期多忙を極めています.
10月,11月には,週末を利用して伊豆,岩国に旅行してきました.
伊豆では熱海駅からレンタカーを利用して下田,修善寺と周遊しましたが,今年のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でホットな地域でもあり,大変勉強になりました.修善寺で宿泊したホテル「宙(SORA)渡月荘金龍」は,少し値段が張りましたが極上の料理とホスピタリティで,心からくつろげました.
岩国といえば言わずもがな錦帯橋ですが,訪れたことがなかったため今年最後の小旅行に選びました.
岩国城をはじめ岩国の名所旧跡はこの美しい橋を渡ったところにコンパクトにまとまっており,天気にも恵まれ城主吉川家ゆかりの国宝や建造物などをゆっくりと見てまわれました.
先日は西宮の兵庫県立芸術文化センターで,渡辺貞夫のコンサートを観ました.日本が生んだサックスの世界的大御所,「ナベサダ」の生演奏を初めて聴きましたが,2時間半のコンサートでは,ビッグハンドと共にバラードからボサノバまでオリジナルナンバーを次から次へと演奏,来年齢90を迎えるとはとても思えないくらいエネルギッシュでした.
私も五十の手習で始めたアルトサックス,週に1,2回の練習ではなかなか思うようには上達しませんが,上手い下手は別として,歳を重ねても楽しく吹けるようになりたいものです.
コロナ禍ももう丸3年を迎えようとしていますが,すでにどの観光地も沢山の観光客で賑わっており,入国制限が解除されたせいもあって外国人観光客の姿もチラホラ見かけました.
先日のコンサートも,マスク着用こそ推奨されているものの3000人以上収容できる大ホールは入場制限もなく満席で,移動時には1メートル以上の間隔を空けてくださいなどとアナウンスされていましたが,そんなもの誰も守っておらず,ただのパフォーマンスのようでした.
今日本が決勝リーグに向けて熱い戦いをしているカタールでのサッカーワールドカップでも,観客の誰もマスクなどしておらず,コロナのことなど話題にも上がらないとのことです.
クリニックの発熱外来も毎日のように検査希望者が来ますが,陽性と判明してももう誰も驚きもしないというのが実情です.公式に報告されているだけで国民の5人に1人が罹患しているのですから(この数字も全く意味はなく実際は3人に1人くらいではないでしょうか)当然でしょう.
学校給食もようやく黙食とやらを要請しなくなったとのことですが,大人が宴会をやっているのに何を今さら,という感じです.
隣国では政府があまりにも強権的なゼロコロナ政策に固執して国内のあちこちで予想外のデモが頻発し,天安門事件の再来になるのではと危惧されており,今後の成り行きを世界中が注視しています.
先日WHOのテドロス事務局長が,すでに世界は感染とワクチンによりすでに90%の集団免疫を得た可能性があると発表しました.
すでに世界はウイズコロナ,アフターコロナということで,日本人の大半の正直な気持ちも同じでしょう.
私は基本的な感染対策やワクチン接種が不要などというつもりは毛頭ありませんし,実際,感染後の後遺症がひどい例も多々あり,そういった人たちにはきちんとした医療を施す必要があると思いますし,クリニックの後遺症外来でもそうしています.
けれども,マスコミや世論や支持率ばかりを気にしていつまでも同じ方法に固執し,決断力や実行力に乏しい今の政府のやり方は,あまりにも不甲斐ないと言わざるを得ません.
以前のブログで,私は屋外では交通機関などを除いてマスク着用をやめたことを書きましたが,政府の呼びかけ(といってもこれも今ひとつ基準が曖昧なのですが)にも関わらず街中ではまだまだマスク着用者の方が大半のようです.
何事にも忍耐強い,和を尊ぶ我々日本人は,隣国のように激しいデモや暴動を起こすことなど決してせず,少しずつ少しずつ,周りに気遣いながら,草の根運動のようにしてポストコロナへの雰囲気が醸成されていくのを待つしかないのでしょうか(笑)
Source: Dr.OHKADO’s Blog
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