子供に英語を学ばせるべきかどうか、学ばせるとすればどのように教えるべきか。
教育熱心な家庭では人は頭を悩ます問題ではないでしょうか。
ここでは我々者夫婦の考えについて書いてみたいと思います。
英語の重要性
英語の重要性について改めて述べる必要はありませんが、やっぱり1番大事ですよね。
医師として働いていて 英語を聞いたり話したりする能力を求められる事はあまりありません。しかしながら教授になったり研究をバリバリ行う上では、英語は必須となります。
留学して成果を出すためには最低限の語学力が必要になりますし、海外からの研究者とディスカッションする場合にも英語は必ず必要です。日本以外の多くの国では医学教育は英語を基本として行っており、基本的に海外のドクターは皆英語が非常に上手です。
国際学会などに行くと、読み書きなどが別にして話したり聞いたりする能力は日本人が最低ランクであることは間違いありません。
周囲の医師たちの子育ての現状
と言うわけで英語の重要性を日々実感している医師たちだからこそ子育てにも力が入ります。私の同じ職場の先生のお子さんなどは、一歳から英語の塾に通っているようでした。
自分の子供を見ていると、1歳で英語を学んで頭に残るのかなあといった印象なのですが、何事もやってみないとわかりませんね。
また他の先生のお子さんなどは、小さい頃から小学校に入る位までかなり英語教育に力を入れていたようです。やはり子供を国際的に活躍する人にしたいのは共通の認識なのでしょうか。
そんなわけで医者の子供たちも多く英語を学んでいます。もしかしたら水泳とかピアノとか書道とかよりも、習い事として英語を学んでいる子供たちが1番多いのかもしれません。
私たちの見解
このような状況の中で、私たち夫婦も子供に英語を学ばせるべきかどうかについてよく話し合いました。
英語が必要な職業は限られる
まず1番大切なのは、果たして子供が将来英語を必要とする職業につくのかどうかです。
グローバル化で英語の重要性が高まってきたとは言え、現実的にはほとんどの職業では必ずしも高い英語力が必要とされているわけではありません。
最近では接客業や公共機関でも英語を始めとした外国語での対応が求められていますが、少なくとも英語を話せたからといってお給料が上がったりキャリアアップになったりという事はほとんどありません。
まずは思考力や国語力の育成が鍵
本来英語を本格的に必要とする職業に就くためには、高い事務処理能力や思考力など、英語の能力とは別の能力が要求されます。
したがって闇雲に英語だけを伸ばすと言うよりは、国語や算数などに立脚した力を伸ばす方が優先されるのではないかと思うのです。
例えばノーベル賞を取ることにおいては、海外の研究者とディスカッションをすることも非常に大事ですから、最低限の英語力が必要になります。
一方で英語はあくまで必要条件であって十分条件ではありません。ノーベル賞を取ることにおいて1番大切なのは、なんといっても科学的な力です。
医学部に入学する観点からも同様で、どんなに英語が流暢にしゃべれたからといって、大学受験をパスしなければ医者になることができません。
このように国際的に活躍する人材と言う漠然とした目標からもう少し具体的な理想を考えていくと、実は算数や国語が大切だったりすることがよくあります。
必要になれば勉強するしかない
そして本当に英語が必要となるポジションになるならば、本人の意向によらずとも英語を話す必要が出てくるわけです。
例えば外交官を 例に考えてみますと、外交官になるためには英語力よりもまずは高いコミニケーション能力や事務処理能力が求められます。
その上で外交官に必要な能力として、英語を学ぶ必要が出てくるのです。したがって英語が話せるから外交官になれると言うわけではなく、順序的には逆になってくるのです。
このような例は数限りなくあり、経済的に社会的上流の階級においては英語からは逃れられない状況になるのです。
果たして話せるようになるか?
それに幼少期から英語を学ばせて果たして本当に英語が話せるようになるかというのは非常に疑問です。
私自身も中学校以降英語を10何年も勉強していますが、海外で活躍している医師と比較すると英語の能力はほぼゼロと言って良い程度です。
旅先で身振り手振りを交えながら自分の必要なことを伝えたり最低限の雑談をすることができるかもしれませんが、アカデミックな場での議論について行ったりとか、すらすらと話すネイティブスピーカの話を完全に理解することができません。
そのような状況なのですから、週に何回か1時間か2時間程度英語の教室に通ったからと言って渡して働き始めてから本当に有用な英語能力を発揮できるのか私自身は非常に疑問に思っています。
英語を確実に身に着ける最善の方法とは?
このように英語の能力を身に付けるのは簡単なことでは無いのですが、もちろんのことながらかなり流暢に英語でのコミニケーションに支障がないほどに上手に英語を話せる医者もいます。
帰国市場の医師たちが英語を流暢に話せるのはもちろんなのですが、そうでは無い先生の中にも英語を非常に上手にしゃべる先生がいます。
その中で現実的な教育方法だなぁと思ったのは、高校時代に1年程度留学することです。
私はこれまで高校時代に英語圏の国に留学した先生を複数名存じ上げていますが、いずれもかなり上手に英語を話している印象でした。
確かに高校生になれば日本語での基本的な言語能力は完成していますし、一方で新しい言語を取得するにあたっても決して遅くはない年齢です。
また生活の面でもある程度自立しているため、留学先での受け入れ体制がしっかりしていればあまり心配することもないかもしれません。
Source: 医者夫婦が語る日々のこと、医療のこと
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