おはようございます。
先週、2024年から開始予定の「新NISA」の概要についてご紹介しました。
すでに金融庁から投信ブロガーなどへの説明会が開催され、これから若干の改定はあるかもしれませんが、すでに大枠は固まった印象を受けます。
そこで、これから3日間かけて現時点でほぼ確定している新NISAの内容をもとに、一般の個人投資家の方はどのように活用するのがベストかをいくつかのパターン別に考察します。
2024年開始、新NISAのベストな活用法を考察します!
新NISAを利用する方が該当する4つのパターンをご紹介
これから新NISAを利用する方は、大半が以下の4つのパターンのいずれかに該当するはずです。
1. 新NISAでこれから投資を始める予定 + 手もとにまとまった資金がない方
2. 新NISAでこれから投資を始める予定 + 手もとにまとまった資金がある方
3. すでに3〜5年程度の投資経験あり + 新NISAに回せる現金余力がない方
4. すでに3〜5年程度の投資経験あり + 新NISAに回せる現金余力のある方
これまでの投資経験や積み上げてきた金融商品の金額と、新NISAに回せる現金余力の有無の2軸で考えることで上の4つのパターンに分類できます。
先に、なぜこの2軸が重要なのかを考えましょう。
新NISA攻略の要素1:これまでの投資経験や積み上げてきた投資商品の金額
新NISA攻略を考えるうえで1つ目に重要な要素は、これまでの投資経験や今までに積み上げてきた投資商品の金額です。
新NISAは最大で年間360万円、つまり月平均30万円投資できますので、平均点な収入の方では新規資金だけで満額埋めることは困難です。
しかし、これまでに特定口座で積み立てた商品がある場合、それをいったん売却して新NISAの枠を埋めることができます。
つまり、特定口座にすでに1,000万円以上の投資信託の残高がある方と、これから投資を始める方では新NISA攻略の手順が変わってきます。
特定口座の投資信託を売却するとその利益に対して約20%の税金がかかりますので、税効率を考えると投資信託はできるだけ売却せずに長く運用するのが最適と言われています。
その一方で、新NISAに入れたお金は永久に非課税で運用できますので、できるだけ早く新NISAで運用している金額を大きくしたいのも事実です。
特定口座で運用している商品を売却しいったん税金を支払ってでも新NISAの枠を埋めるべきかどうかは悩みどころですが、結論から言うと「特定口座の商品はさっさと売却して新NISAの枠を最短で埋めるべき」です。
ここは非常に重要なポイントなので明日詳しく解説します。
新NISA攻略の要素2:新NISAに回せる現金余力の大きさ
2つ目に重要な要素は、新NISAに回せる現金余力がどのくらいあるかです。
これから投資を始めようとしている方の中には、株式などのリスク資産はゼロだけれども、これまで貯金は根気よくがんばってきたという方もいるでしょう。
もし投資に回せるお金が1000万円などまとまった金額に達している場合、今回の新NISAは大きなチャンスです。
新NISAは最大で年間360万円も投資できますので、これまで運用されずに眠っていたお金のポテンシャルを一気に引き出すことができるからです。
もちろん、新NISAは年間最大360万円投資できるとはいえ、生涯投資枠が最大1800万円と限られていますので、年間90万円ずつゆっくり20年かけて利用することもできます。
しかし、インデックス投資でもっとも重要なことは非課税で運用する期間をできるだけ長く確保することです。
そのためには、あまり長い時間をかけて積み立てるのは得策ではなく、できるだけ頑張って初めの5年間で360万円ずつ新NISAにお金を投入し、その後は非課税で運用し続けるのが金融理論上はベストになります。
まとめ
本日は新NISA攻略を考えるうえで大事な2つの要素と、それらを組み合わせた4つのパターンについて考察しました。
弊ブログの読者の方はある程度投資経験のある方が多いと思うので、明日は3と4のパターンの最適解を考察します。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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