先生、ワタシ、今とっても姉のことが愛おしくて。
介護は初めてだけど、何でもやってあげたくて、
だから教えてほしいんです。お願いします。
姉妹や兄弟で助け合って暮らされている方がいる。
彼らの介護の中心は、愛であり、歴史であり、ほんと素晴らしい。
ちょっとしたコツや状況を、ちゃんと説明するだけで、
愛があるからアッという間にご自分のものにしておられる。
そんな愛ある介護をされる妹さんが、
お姉さんのことを冒頭のように話された。
ザイタク介護は、皆さんもの。
病院での関わりとはぜんぜん違う。
病院が悪いとか良いとかではない。
管理する必要がなく、そこでの暮らしが上手く行けばいい。
床ずれの処置の仕方や、車いすの介助方法、
トイレでの意識消失発作時の応急方法や田中への連絡、
ちょっと興奮しちゃったりの時のお薬や、痛みが出た時の頓服の使い方。
どれもこれもに、愛がある。最初は上手く出来なくたって、全然大丈夫。
今日、家を出る時、妹さんが僕にそっと言う。
先生、お願いします。姉に桜を見せてやりたいんです。
先生のおっしゃる準備もしますけど、、、、それでも、、、
先生、なんとかお願いですから姉を長生きさせてやってください。
よろしくお願いします。
最悪を想定し、最善に期待する。
在宅ホスピスの基本がここにあった。
誰にだって、きっと手に入る。
「あなたのお家に帰ろう」大丈夫だ。
お姉さんを愛おしく想いせっしておられる妹さんを見て、
この歌が頭に浮かんだ。良かったら聴いてください。
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