以前皮膚科のオススメ教科書を15冊紹介した。
しかしこれら以外にもよい教科書はたくさんある。
そこで今回は15選では紹介できなかったオススメ教科書をまとめてみた。
分野別アトラス
皮膚科は見た目で診断するのでアトラスが必須である。
皮膚科全分野のアトラスは以前紹介したがそれだけでは対応できない場合も多い。
そこで分野別のおすすめアトラスを紹介した。
分野は全部で5つ。
それぞれの詳細はこちら>>皮膚科の分野別アトラスをまとめた
しこりをみたらどう考える?
しこりをみたらどう考える?―日常診療で遭遇するしこりへの対応法
皮膚科では皮下腫瘍の患者を診ることも多い。
しかし軟部腫瘍は整形外科の領域でもある。
皮膚科医は皮下腫瘍を安易に切除してしまうことも多いが、整形外科の考え方は非常にデリケート。
この教科書は非整形外科医向けに書かれた、軟部腫瘍について知ることができる良書である。
薬物治療コンサルテーション
妊娠中、授乳中の患者の処方は悩むことが多い。
しかし添付文書はほとんど役に立たない。
この本は疫学的にほぼ安全に使用できる薬を明記していて、責任回避のために微妙な書き方がされているということがない。
はっきりと「大丈夫」と書かれているのが素晴らしく、手元に置いておきたい教科書である。
抗菌薬の考え方、使い方
研修医になって最初につまずいたのが「輸液」と「抗菌薬」だった。
これらは学生のときに全然習っていないので、なにを処方してよいのかまったく分からない。
色々教科書を読んだが、その中のひとつが岩田健太郎先生の著書「抗菌薬の考え方、使い方」。
口語調で書かれていて、感染症の考え方を学ぶための読み物という位置づけ。
抗菌薬について体系的にまとめた本ではないので、これ1冊では完結しない。
しかしこれを読んだ上で他の感染症マニュアルなどを読むと理解がかなり深まる。
皮膚科以外の教科書
ある程度臨床経験を積んでくると、教科書やガイドラインに書かれていない疑問にぶつかることが多々ある。
そんな時に頼りになる医学書が欲しいが、なかなか見つからない。
自分は時々趣味(?)で皮膚科以外の医学書を読むこともあるが、他科ではそんな時に役立ちそうな本が結構ある気がする。
そこで皮膚科以外で面白かった他科の医学書を紹介した。
詳細はこちら>>こんな皮膚科教科書がほしい――皮膚科以外の本の読書案内
まとめ
15選に入らなかったオススメ教科書を紹介した。
その他にオススメの教科書があれば随時追加していく予定。
▼厳選皮膚科教科書15選はこちら▼
Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア
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