きのう、ピンクリボン運動の一環として
東京タワーがピンクにライトアップされた
そこで
ロックミュージシャンの川村カオリさんが
乳がんの再発を告白した
私が川村カオリさんの乳がんを知ったのは、
ごく最近
7月に術後できた左胸のしこりの細胞診を
したときだ
エコー検査後、細胞を採ることになって
スタッフがその準備をしている間、
少し時間があった
そのとき、
診察台の横の壁に掛かっていた、
乳がんに関するファイルを見て知ったのだ
かなり衝撃的だった
が、すぐに先生が来てしまったので、
内容すべてに目を通すことはできなかった
しかもこのとき、
私は“川村カオリ”という人の存在さえ、
あまり知らずにいた
『あなたもこんなふうになりたいの？』
と、全摘した左胸を隠すことなく
ヌード写真を出した
今、彼女は37歳
4年前の2004年に手術を受け、
抗がん剤治療も1年やっている
一児の母
今年7歳になる女の子らしい
今年の1月、リンパ節、骨、肺に
転移していることがわかったようだ
この事実を知ったとき、
素直に「怖い」と感じた
再発は、
術後2年以内が多いといわれている
私はまもなく
その2年を迎えようとしている
ここまで順調に来ていて、
2年を目の前にして、
病気をどこか軽視していた部分が
あったのかもしれない
4年経っていても、
10年でも15年でも再発する病気なのだ
一生のつきあいなのだ
「子どもを産むとか
云っている場合じゃないかも．．．」
と、気を引きしめられる思いがした
彼女の現実が、
ずっしりと圧し掛かる
彼女が云っていた、
「子どものために生きなきゃ」という
言葉が重い
そんな彼女は、今年、離婚もしている
治療は、あとは抗がん剤だけで、
医師からは、
「（がんと）共存していきましょう」
そう云われたらしいが．．．
それって、
“あとはいかに延命するか”――
ということだよね？
そんなこと云われたら．．．
私、耐えられないかも．．．
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Source: りかこの乳がん体験記
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