≪私の記録 179≫ デポ注射 25回目 ②

すべてが終わったような開放感――

...の、はずだった

最初は単純に
デポが終わったことが嬉しくて、

4週間に1度、
病院に来なければならない煩わしさから
解放されて、

病院に来るたびに感じる、
“病人”というレッテルも
もう毎月味わうこともないんだ...

と...

そして、治療が終わったような錯覚と、
病気が治ったような勘違いさえ起こしている

先生に、
「生理も戻る」と云われたことで
子どもまで産めそうな気さえして...

でも家に帰ってきて
どんどん時間が経っていくと、
淋しいような、
なんとも云えない複雑な気持ちに
なってきてしまった

2年間、毎月毎月...

24回通ったのだ、
淋しい気持ちにもなるよね

それだけ通えば
病院のシステムにも慣れて、
通院が当たり前のようになって、
もう“自分の仕事”みたいな感覚だった

本当に2年経ったんだ...

終わったんだ...

出口が全く見えなくて苦しんで...

こうしてタモキシフェンも
終わるときが来るのだろう

途中経過は長いもの

が、経ってしまえば
きっと、あっという間なのだろうな

それにしても、
デポ、あと1回あると思っていたのに、
突然終わってしまって...

拍子抜けとでもいうのか...

だったら、
もっと早くに云ってほしかったなぁ...

特に私の場合、
計画通りに事が進まないと
嫌なタイプだし...

私の中では、デポ最終日には、
「今日で終わりだ!!」
という気持ちで挑みたかったのに...

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Source: りかこの乳がん体験記

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