精解 神の詩 第六章四十節 2

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神の詩 第六章四十節 1

スリー・バガヴァーンは言った。

「プリターの子よ、真理を求めて、善行を積んだ人々は、この世でも来世でも、破滅することはない。友よ、善を行う者が悲惨な所(地獄)に落ちない。(40)」

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続きです。

人は、
目に見える物質世界のことばかりに夢中になり、
それに翻弄されている心のケアには無頓着です。

でも、
生死を超えて持ち越せるのは、
自分の心で培ったものだけなのです。

人が過去世から持ち越してくるカルマ、潜在的傾向や潜在的衝動、欲望の傾向、特質、気質、資質などは
「ヴァーサナー」
と呼ばれます。

このヴァーサナーは、
純粋なヴァーサナー

不純なヴァーサナー
に分かれます。

それは
過去世での行いに起因するものです。

基本的に過去世の行いが神の御心に叶ったものであれば、
ヴァーサナーは良質で純粋なものになります。

真理を求めて、
善行を積んだ人々のヴァーサナーは、
明らかに純粋なものとなり、
それが
次の生でとても大きな影響を与えることになります。

地上での人間の命は限られたものに設定されています。
肉体の死と小さな仮の死である睡眠は、
いまだ悟りに到達していない人にとっては、
感覚器官による束縛から解放されるための必要不可欠な現象です。

感覚器官から解放されると、
人は本来の霊性の中で
調律することが出来ます。

そのために
その時期、
その人に理想的な寿命が設定されます。

短い一生の間に、
ヨーガを完成することが出来なくても、
その成果は
次の生に確実に引き継がれます。

宇宙銀行に預けたヨーガの実践や善行といった財産は、
人の生死に関わらず
魂が存続する限り蓄えられ続ける
と考えればよいのです。

「破滅することはない」とは、
今の霊格が落ちてしまうことはない
ということです。

今まで積み重ねてきた善のカルマが消えてしまうこともなく、
今まで築いてきたヨーガの進歩が崩壊することもありません。

続きます。

光の魂たち 山岳編序章 人の御魂を磨く聖なる山々
森井 啓二
きれい・ねっと
2022-04-22


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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