ヨーロッパの海岸の岩場に普通に生息するカサガイ。
カサガイは、
貝殻が傘の形をしていて、
アワビ類と同様に腹足で岩盤に強力に吸着しています。
食事は、
岩の表面に付着している微細藻類などの微生物を強力な歯舌で削り取り、
摂食しています。
カサガイの歯舌は、
舌に似た器官の上に列をなして生えています。
英ポーツマス大学が研究したところ、
このカサガイの歯は、
現在知られているどの天然物質よりも
強度の高い物質だと言うことが判明しました。
研究チームは、
「原子間力顕微鏡法Atomic Force Microscopy」という原子レベルでの分析が可能な方法で、
セイヨウカサガイ(Patella vulgata)の歯を調べました。
University of Portsmouth
物質を引っ張ッた時に耐えられる最大強度「引張強度」は、
いままではクモの糸だと考えられてきましたが、
クモの糸の引張強度1.1GPa(ギガパスカル)に対して
カサガイの歯は、 3~6.5GPaもありました。
この小ささにしては驚異的な数字です。
これは、
現在最強の合成繊維とも言われる航空機に使われているカーボンファイバーの強度6.5GPaに匹敵します。
このカサガイの歯は、有機成分と無機成分が混在することで強度が増しており、
極めて硬い鉱物の針鉄鉱で極細のナノ繊維が形成されていることも判明しました。
小さくても強度が高い、夢の素材となる可能性が出てきました。
この歯の組成や構造を
さまざまな分野に応用できれば、
軽量で柔軟性を兼ね備えた極めて強度の高い物質となり、
破損した歯の修復や新素材の自動車や船舶、飛行機をはじめとする様々な機器の製造にまで応用可能となります。
「バイオインスピレーション」という言葉があります。
自然界の生物のもつ優れた機能や形状からインスピレーションを得て、
工学や医療をはじめ様々な分野に応用することです。
実際にあらゆる製品が、生物をヒントに作られ、成功しています。
具体的な例は、
当ブログでも
「動物たちに救われる未来:鳥の翼とウィングレット」などで紹介しています。
これは、
鳥の翼の形をほんの少し真似て、
飛行機の翼に応用しただけで、
石油の消費量が驚く程節約になった話です。
神によって創造されたこの宇宙の中で、
高次元の存在たちによって、
さまざまな生物たちが創造され、
地上へと下りていきました。
地球上の生物の驚くべき多様性のある自然界の中に、
完璧に新たな生物が組み込まれていく様子は、
人智を遥かに超えた創造性の中で行われます。
この創造性の様子の一端は、
ごく一部の人は垣間見ることが出来ます。
私があるヨギと共に、見せたもらったことで言うと、
答えは同時。
まず
明確な意思の元で計画され、
想念フォームを創り、
それを
物質界へと下していきます。
まずコンセプトを考え、
そこからデザイン、性能を決めていき、
安全性や走行性能などに関するあらゆることも考慮しながら設計に入ります。
製造段階に入ります。
このような工程を経て完成した車が、ショールームに並び、
初めて私たちの目に触れることが出来るのです。
そして、初めて道路を走行できる。
物質界を超えたところで、
想念フォームとして完全な設計されてから、
初めて物質として地上に投影されます。
だから、
あらゆる点で見習うことがあるのです。
生物たちをよく観察して、
高次元の智恵のほんのわずかでも、
理解していくことは素晴らしいことです。
芸術作品でも、どんなに優れた芸術よりも、
自然界の造形にはかなりません。
足元の苔だって、
人智を超えた美しさを持っています。
今日はこの本からの抜粋です。
今日もありがとうございます。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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