『リビングウィル』は誰のもの?もちろん患者のもの。
『人生会議』の核は、『リビングウィル』だ。
こう講演でお話いただいた長尾和宏先生。
28年の町医者の最後の外来と在宅を昨日終わらせ、
その直後、関西リビングウィル研究会の講演のため、
ここ三田の『なんでも相談所』までお越しになられた。
(7月からなんでも相談所は関西支部の新事務所となる。)
この28年の患者さんとの取り組みが、昨日の講演の中身だった。
『リビングウィル』『患者の権利』を守る28年間の戦いだった。
この国の『リビングウィル』や『患者の権利』は、
まだまだ守られる法律がなく、始まったばかり。
大先輩の長尾先生の28年間は、耕し、種を蒔き続けた時代だった。
今度は僕らが、水遣りと声(肥え)掛けをする時代となる。
実がなり、収穫の時は、僕らの次世代に託すことになるだろう。
僕らの時代も、あと、10年がいいところ。
次世代に託すためにも、長尾先生が蒔いた種に、
しっかり水をやり、声(肥え)をかけ、芽を出さそう。
今日患者さんが話されていた。
私ね、ザイタク医療なんて、全然知らんかったよ。
もし、連携室の人が教えてくれんかったら、今頃ノタウチマワッてるわ。
こうやって、症状緩和してくれるお薬や看護師さんが来て色々してくれるなんて、
全く知らんかったし、癌で闘病してる人みんな、ぶっちゃけ、コレ知らない人ばっかよ。
私おしゃべりやから、色々訊いたし、こうやって、先生らに繋がってよかったけど、
結局のところ受け身。私達は、コンビニのおにぎりみたいなもんなのよ。
バーコードで、ピッてチェックされて、治療のメニューもベルトコンベア。
選択の余地なんてこれっぽっちもないわ。だってわからないし、考えられない。
患者の権利もクソもないわ。先生、そう思わない?
医療って、コンビニのおにぎりでもちゃんと愛してくれる?
コンビニのおにぎりだって、
どんな場所でも、どんな時でも、誰と食べても、美味しく味わい、
そして、おにぎりを愛する医療でありたいと思った。
帰りに、私の形見にもらってよ。って、
でっかいオーバーオール頂いた((笑))
今度これ履いて、往診行こうかな
長尾先生本当にありがとうございました。
水遣り、声(肥え)掛けは、僕らにお任せください。
良かったら聴いてください。
毎日読んでいただき感謝申し上げます。
良かったら、クリックもよろしくお願いします。
たなかホームケアクリニックYOUTUBEチャンネル登録よろしくお願いします。
The post 長尾和宏先生の28年に心から感謝申し上げます。 first appeared on 三田市の在宅療養支援診療所『たなかホームケアクリニック』.
Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
コメント