痩せ型糖尿病-3

健康法

この記事で,

痩せすぎで,どうみても肥満からは程遠い 境界型の人が 現に目の前にいても,医師は『メタボを解消しろ』としか言えないのです.しかし,痩せているのですから,いくら何でも 体重を減らせ/食事を減らせとはさすがに言えないので

と書きました.

目の前にいる糖尿病患者が明らかに肥満ではない場合,それどころか痩せすぎとみえる場合には,いくら何でも『過食だ』『肥満だ』などと言う非常識な医師はいないだろうと思ったからです.

ところが人間ドックで 正にこの言葉を投げつけられた人の記事を読んで驚きました. 本当に そんな医師がいたのです.

いったいこんな医者が どうやって出来上がったのでしょうか.

それはこれだと思います.

1999年に日本糖尿病学会は,糖尿病専門医ではない 一般内科医向けの『糖尿病治療ガイド』を始めて発行しました.

(C) 日本糖尿病学会

そこにはこう書いてありました.

糖尿病治療ガイド 1999 p.6

この文章を逆に読めば,『過食,肥満,運動不足』がなければ2型糖尿病は発症しないと書いてあるのです.

そして 最新の『糖尿病治療ガイド 2022-2023』にはこう書いてあります.

(C) 日本糖尿病学会
糖尿病治療ガイド 2022-2023 p.14

1999年版と まったく同じ記述です.ご丁寧に最新版では 高脂肪食まで付け加えています.

以上から明らかな通り,

『ダラダラと過食をくり返し,運動もしない,だから2型糖尿病になるのだ』

日本糖尿病学会は これを24年間 全国の内科医に説き続けてきたのです. ですから,糖尿病の知識に乏しい上記のような医師は ,ただ学会のガイドラインを そのまま信じているだけなのでしょう.

この『糖尿病治療ガイド』は来年5月に改訂される予定です. その改訂版においても,これまでの記述を変えるつもりはないのでしょうか.

 

Source: しらねのぞるばの暴言ブログ

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