おはようございます。
新NISAが始まり、日米ともに株価が好調に推移する今、ほとんどの人は株式市場に注目していると思います。
そのような状況の中、めちゃくちゃ地味ですがおすすめの債券ファンドが登場します。
それは、「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド」です。
これは元々売られている「EXE-i先進国債券ファンド」という商品を、投資対象や信託報酬を見直して売り直すという珍しい商品になっています。
債券はめちゃくちゃ地味な存在ですが、株式以外への資産分散を考えた場合に真っ先に候補にあがる商品です。
ぜひ注目してあげてください。
「SBI・iシェアーズ・全世界債券」は新NISAのオルカンやS&P500とのバランス調整に使える!
SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドの特徴
「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド」の概要を見ていきます。
冒頭でご紹介したとおり、「EXE-i先進国債券ファンド」という商品を投資対象と信託報酬を見直して販売し直す形をとっています。
重要な点は、
1) AGG(米国総合債券)に60%とIAGG(米国以外のグローバル債券)に40%の割合で投資をすること
2) コストが年率0.1098%と低く抑えられていること
の2点です。
SBI証券が他社のグローバル債券ファンドとの比較表を作成しています。
商品の中身、コストともに他社とは別格の存在です。
これから債券ファンドを買うならば、「SBI・iシェアーズ・全世界債券」に全てお任せでよいと言えるレベルでしょう。
新NISAは「オルカン」、特定口座で「SBI・iシェアーズ・全世界債券」はかなり良い!
「SBI・iシェアーズ・全世界債券」がめちゃくちゃ素晴らしい債券ファンドなのは分かったけれど、債券なんて使い所が分からないという人もいるでしょう。
新NISAが始まり、株価が好調な今、世間の関心は株式に集中しています。
誰も債券市場などに注目していないのです。
さて、新NISAは運用益が非課税になるのが最大のメリットなので、長期リターンが株式に劣る債券に投資枠を使ってしまうのはもったいないです。
新NISAの枠自体は「オルカン」や「S&P500」などの株式インデックスファンドで埋めるのが最善でしょう。
一方で、ずっと好調な相場が続くということはありえず、いつか必ず暴落局面がやってきます。
その時株価下落のクッション役を果たしてくれるのが債券です。
よって、いつか来る暴落に備えて、特定口座(課税口座)の方で「SBI・iシェアーズ・全世界債券」を買っておくことで、よりリスクを抑えながら投資に臨むことができるでしょう。
分散を重視するなら株式も「SBI・V・全世界株式」にすれば完璧
「SBI・iシェアーズ・全世界債券」の素晴らしいのは、たった0.1098%の低コストで、これ一本買っておけば、世界中の債券市場に広く分散投資してくれることです。
商品の中身も歴史あるAGGやIAGGですから、文句のつけようがありません。
全世界株式で人気が集中しているのがeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)ですが、分散性という意味では「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」も実はめちゃくちゃ良い商品です。
こちらは同じ全世界株式でもVTに投資してくれるファンドなので、ベンチマークもFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスになります。
オルカンのベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスですが、MSCIよりFTSEの方が小型株まで含み、分散範囲が広いのです。
よって、世界中の株式や債券市場をできるだけ広く網羅したいという方は、
1) 株式部分を「SBI・V・全世界株式」
2) 債券部分を「SBI・iシェアーズ・全世界債券」
で保有するのが最強でしょう。
まとめ
2月に新しく発売される「SBI・iシェアーズ・全世界債券」は債券ファンドの決定版とも言うべき商品です。
新興国を含むグローバル債券市場にわずか0.1098%のコストで投資できるというのは夢のような話ですね。
【新NISAに合わせて読んでおきたいインデックス本2選】
1. ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)
バートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』です。
・インデックス投資とは何か
・インデックス投資はどのように優れているのか
・長期投資でもっとも重要なアセットアロケーションの考え方
など、長期投資に必要な知識が網羅された優れた本です。
一度は読んでおきましょう。
2. 投資の大原則(エリス、マルキールの共著)
エリスとマルキールの共著『投資の大原則』です。
内容としては『敗者のゲーム』と『ウォール街のランダム・ウォーカー』の2冊の良い所取りして、コンパクトに1冊にまとめた感じです。
普段活字を読み慣れていない方には本書がよいでしょう。
インデックス投資のエッセンスだけがギュッと詰まっていますので、時間をかけずに要点だけ学びたい方におすすめです。
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新NISAの取り崩し戦略についてです。
インデックス投資の場合、配当金を受け取る方法と、投資信託の定期売却サービスを使う方法が考えられます。
新NISAの主役は投資信託です。ETFや個別株は楽しみ程度にとどめましょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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