≪私の記録 309≫ 私は“運が強い”のか?

    2010年11月16日(火)

先週の血液検査の結果を聞くために、
病院に電話をした

いつもなら、名前を云うと、

「佐藤りかこさんですね」

と、
看護師さんや准看護師さんに確認をされ、
受話器の向こうからカチャカチャと
パソコンのキーを打ち込む音が聞こえてくる

そして、画面に写し出された検査結果を見て、

「問題ないです」

と、報告してくれる

が、今回は、なぜか保留音

しかもかなり待たされた

「ヤバい。なにかあったのかもしれない。
 きっと、
 主治医の手が空くのを待っているんだ。
 看護師さんでは伝えられない“なにか”があって、
 直接主治医から説明されるんだ」

保留音が解かれたあと、
「もしもし」という声が男性の声だったら――

もう頭の中はパニック状態である

しばらく待ったあと、
受話器の向こうから「もしもし」という
声が聞こえてきた

『女性だ!!』

「このあいだの結果ですが...。
 問題ないです」

タメすぎだろ

超ビビった...

こんなに本気で
「ヤバい」と思ったのは初めてだ

しかもこの3週間、引きこもり生活

そんな中での採血

食生活も決して“いい”と云えるものではない

それに、仕事も決まった矢先

私のこれまでの運命を考えると、
ここで病気に阻まれるのが恒例だ

「私の人生、
 本当にとんでもないことばかり...」

そう思って生きてきたけれど、
でも、よくよく考えてみたら
強い運を持っているのかもしれない

なんだかんだ云いながら、
そのときそのときの危機を乗り越えてきている

いや、それは誰もが同じなのかな

乗り越えられなければ、
死んでいる...ということになるのか?

まぁ、“強い運を持っている”と信じよう

そう思うことで、
救われることがあるかもしれない

私のような人間でも、“運”って
あるんだなぁ...

そう考えたら、
運だけでここまで来たような気がする

ただ、乳がんになったことは、
逃れられなかったけど

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Source: りかこの乳がん体験記

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