ようやく北海道にも“ラジオ”が来る―― ~ラジオ波焼灼療法~

「そういえば、
 こんな治療法あったなぁ...」

『ラジオ波』――

初めてこの治療法を知ったのは、
もう15年以上も前のこと

“先進医療”として
都会の大きな病院では
おこなわれていたようだが、

「きっと標準治療にはならないだろうな」

と、思っていた

  ☆関連記事は下記へ

が、昨年(2023年)12月、
『ラジオ波焼灼療法』が
乳がん治療として保険適用となった

  ちなみに――

  『ラジオ波焼灼療法(RFA)』は
   1995年頃、肝臓がんの治療として
   アメリカで開発

   患部に針を刺し、
   AMラジオと同じ周波数の電磁波を使い、
   70度の熱を発生させる
   (がんは60度で死滅すると言われている)

   1999年に日本で臨床応用され、
   2004年4月、肝臓がん治療として
   保険適用となる

   2022年9月からは、

   ○肺がん
    (原発性肺がん、
     または転移性肺腫瘍で
     外科的切除を含む標準治療が困難、
     あるいは不適切とされた場合)
   ○小径腎がん
    (腫瘍が4cm以下の腎臓がん)
   ○悪性骨腫瘍
   ○骨盤内悪性腫瘍
   ○四肢、胸腔内及び
    腹腔内に生じた軟部腫瘍
   ○類骨腫瘍(良性腫瘍)

  これらが、保険適用となった

“乳がんの治療”というと、
まずは“手術”

  ○乳房全切除術
    乳房のすべてを切除

  ○乳房部分切除術(乳房温存手術)
    がんがある部分を切除し、
    乳房の膨らみや乳頭を残す

  ○乳頭温存乳房切除術
    皮膚と乳頭・乳輪を残し、
    乳腺をすべて切除し再建する

そしてそこに、
ようやく新しい乳がん治療、
『ラジオ波焼灼療法』が加わったのだ

保険適用は、
これから乳がんに罹ってしまったひとたちに
明るい希望を与えてくれると期待したい

が、当然のことながら、
この治療を受けられる条件がある

  ○腫瘍の大きさが1.5cm以下
  ○ほかに転移がない

などである

やっぱり“早期発見が大切”ということだ

治療は、
エコー画像を確認しながら
直径1.5mmの針を腫瘍部分に刺し
そこから出るラジオ波で加熱、
がんを死滅させるというもの

  ○治療は全身麻酔

  ○焼灼時間は5~10分

  ○入院期間は5~7日間

  ○“乳房温存術”同様、
   放射線治療が必要

ちなみに“1.5cmのしこり”は
自分で触ってわかる大きさらしい

  私は乳房が小さいため、
  1cm以下でも自己触診でわかった

そのため、
“月に一度のセルフチェック”は、
やはり重要ということなのだろう

この治療、
今月からようやくここ北海道でも
受けられるようになるようだ

が、北海道でこの治療ができるのは
今のところ1施設

医師はたった1人らしい

多くの医療機関で
受けられるようになるには
もう少し時間がかかりそうだ

とりあえず、
女性の大切な乳房が守られること、
傷が小さく済むこと、
そして身体への負担が小さい手術は
なによりだ

もちろん、
“早期発見”という注釈はつくが...

  ちなみに――

   乳がんは、
   日本人女性が最も多く罹患するがんで、
   年間9万5千人(ここ北海道では
   4~5千人)が発症している

    2年前騒動になった、
    『乳がん啓発ポスター』

    「年間9万人のひとが
     “まさか私が”と言う」

    と、
    商店街の“ガラポン”に当たったときの
    「まさか」と、
    乳がんになったときの
   「まさか私が」という情景を
    ポスターにしたという、あれ

    “乳がん罹患者数、9万人”
    という数字を目にすると、
    いつもあのポスター騒動が頭を過ぎるのだ

     ☆そのときの記事は下記へ

  それにしても、
  毎年毎年こんなに多くのひとたちが
  悲しくつらい思いをしているんだな...

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 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から

 
Source: りかこの乳がん体験記

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