...というエビデンス。

かなり前になる

「来年で5年のホルモン療法が終わるんだけど、
 先生に、
 “5年でやめるか、
 それとも10年続けるか決めてください”と
 言われたんだけどどうしよう...」

と、乳がん治療中の女性に
相談されたことがある

  自分で決められるわけないよなぁ...

  先のことは見えない

  病気のことは素人だ

  5年でやめて、万が一再発したら、
  もう後悔しかないだろう

  幸い彼女は、
  「全く副作用がない」と言っていたが、
  副作用が強いひとにとっては、
  あと5年も耐え続けるのは...

  しかも治療にはお金もかかる

   ※彼女はリンパ節に転移がなく
    非浸潤性の乳がんだった

    そのため、医師は、
    「5年でやめてもいいよ」
    という意味も込めて、
    患者自身に決断を求めたのだと思う

    結果、彼女は
    5年で治療をやめることを選択した

2015年頃だっただろうか、
ホルモン療法で使用される薬の一部は、
“5年”から“10年”へと
治療期間が変わりはじめた

“ホルモン療法”というと、
(抗エストロゲン剤の場合)
婦人科への影響が大きい

特に気になる副作用は、やはり
“子宮体がんのリスクが高まる”というもの

そもそも、抗エストロゲン剤の服用が
“5年”となったのは、

  ○3年服用より、
   5年服用した方が再発率が低かった

  ○5年服用と10年服用では、
   再発率に変わりはなく、
   逆に婦人科への影響が大きかった

...というエビデンスがあるから

これまでの人たちの経験が
今の私たちの、
根拠に基づいた治療につながっているのだ

が、現在、
“10年”となったホルモン療法

もちろん、決めるのは患者自身

そして病状によっても違ってくる

私が初めて、

『ホルモン療法10年へ』――

と知ったとき、
すでに5年の治療を終えてから
2~3年経っていた

「今さら?
 私は5年で大丈夫?」

と、不安になった

たぶん、前の主治医がいたら、

「佐藤さんは5年で大丈夫」

そう言ったと思う

が、私の乳がん発覚の状況や、
珍しいがん細胞、
そして進行が遅いがん...

と考えれば、
もう不安しかないわけで...

『乳がんは、
 20年経っても再発することがある』

だからホルモン療法は
5年から10年になったわけで...

“乳がんの完治は20年”

そう言われている中で、
“20年経っても再発の可能性がある”とは、
なんとも
辻褄が合わないようにも感じるが...

“完治”と言われている20年まで、
あと2年と4か月

20年は長い

人生の半分を費やした感覚だ

が、これで終わりではないのだな...

“がん”って結局、
終点がない病気だと思うのだ

  私のがんは、
  化学療法も放射線治療も効かない、
  珍しいがん細胞

  しかもかなり進行が遅いもの

  たぶん、完治は20年ではなく
  “25年”はみなければならないと思っている

  「そんなに簡単に、
   がんは消えてはくれない」

  私の中に、いつもその思いがある

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Source: りかこの乳がん体験記

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