リハビリテーションの世界は、人の『暮らし』のために、常にある。はず。
その存在を知ったのは、医者になって、初めて死亡診断した患者さんと出逢った時。
倉澤一馬さんという80代の男性。彼は病気がちな妻の介護生活を安定させるために、
初期大腸がんの手術に望んだ。残念ながら術後重度間質性肺炎になってしまった。
気管切開になり胃瘻になった。妻の待つお家に帰ろうは、遠のいた。
ベッドサイドでの呼吸リハと、諦められない食事のための嚥下訓練。
作業療法士という職業を、その時初めて知った。ご飯ですよ!海苔の佃煮をかけたお粥。
お正月、病室で一緒に高校ラグビーをテレビで見ながら、海苔の佃煮のお粥食事介助。
誤嚥を繰り返す。作業療法士に教えてもらった呼吸介助と排痰ドレナージ。
彼は、そんな時でも、なぜか笑顔だった。きっとラグビーと海苔の佃煮のおかげ。
最初で最後の腸切除をさせていただいた患者さんで、初めての死亡診断書。
一生忘れることのできない患者さんの希望となったのは、リハビリだった。
今、リハビリテーションの世界は、なぜか指示が要る。
医者の指示だ。病気は知るが暮らしを知らない医者の指示。
その指示に、なんの意味があるか。僕はわからない。
責任、、という無責任な言葉で説明を受けたが、、、
リハビリテーションの世界に、責任って、要るか?
医者は、指示しないと責任を取らなくなったのか?
療法士は、指示のある仕事しかできなくなったのか?
リハの世界に関わる人間でさえも、もしかしたら、
患者さんの『暮らし』に関心がなくなったのか??
繰り返すが、リハビリテーションの世界は、
人の『暮らし』のために、常にある。はず。
責任云々カンヌンのつまらない世界ではない。はず。
『訪問リハビリテーションを話そう』の勉強会では、
本気で、リハビリテーションのことを話したい。
指示のいらない世界を、取り戻したいと願っている。
熱い療法士さんのパッションに、いつも期待している。
ぜひ、10月19日土曜日 三田市総合文化センター郷の音ホールでお逢いしましょう。
清水翔太の『your song』。
良かったら聴いて下さい。
毎日読んでいただき感謝申し上げます。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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