アデノイド肥大の治療経過

内科医
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この様な感じで…左右の扁桃腺が中央で接している様なアデノイド肥大。
こんな強いアデノイド肥大でも、漢方治療の経過が良いのに驚いています。

この治療は耳鼻科領域ですが…
漢方治療には現代医学の様な科の違いがなく全身を見つめる医学ですので
耳鼻科で治らないのならば、躊躇なく漢方治療をしています。

現状では大人のアデノイド肥大の治療は3名していますが…
「両方の扁桃腺が中央で接着している状態での漢方治療がここまで良いのか?」と。
単に驚きの一言です。最初は「扁桃腺を取った方が良いのか?」とのことでした。

この漢方治療は実際にはアデノイド肥大を意識していません。
身体の状況を意識して…それに適合する漢方薬を投与しているのみです。
自分は現代医学も悪くないと思いますが、この様な漢方治療の視点の大切さを感じます。

扁桃腺肥大ならば、最初に耳鼻科の先生にみて頂きますが…
病気への視点の違いの医学が、ここまでの治療成果を挙げられる医学が日本にあります。
この日本の医学は…捨ててはいけないと感じざるを得ません。

漢方講習会をしちゃおうかなぁ???(笑)

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医者の毎日は、こんな感じに…患者のカルテを見て考えるよね。
どうして良くならないのか? 次の視点はどの様にしたら良いのか?

開業しているとDoctorXの様に17時に「帰りま~す」とは言えないので…
こんなことを考えるのは…スタッフが帰ってからになります。
そうすると、20時から21時頃からが、患者さんの治療を考える時間になります。

検査結果を見て良くなっていれば大丈夫。あの患者さんの治療はこれで良いのか?

良くないときには治療をどの様にしたら良いのか?そんなことを考えます。

脱線しますが…自分で考えることの大切さを先輩の医師から教えられました。
「胃の調子が悪い」とのことで入院した患者さんが、上部内視鏡(胃カメラ)はしたくない。
それで胃の透視検査をした所、「異常なし」の報告書が届きました。

それをそのまま信じたのですが…何かおかしいんだよな。
自分で上部内視鏡をしたら噴門部(胃の入り口)に腫瘍があるのを確認し
鉗子で細胞を取ろうと鉗子を握った瞬間…堅い組織で…こりゃ駄目だ、と。
つまり、癌ということです。(クリニックでは胃カメラはしていません)

上部内視鏡での内科と外科との総合ミーティングで…
「胃の透視検査で問題ないと報告を受けたので、それを信じました!」とか話したら
 上司の外科医師から「お前は主治医だろ!」と一喝されました。
 ここまでの責任があるのが医師なのかな?とか感じましたが…。
 それも正しいよね。主治医が患者さんに取っての最後の砦だから。
 でも、その外科の先生は…最後まで自分のことを考えて下さった外科の先生でした。
 自分が悩んでいる姿を見ると「笑っているんだよなぁ~(笑)」

本来の自分は外科に向いているんだろうね。
外科って好きだったもん。消化器外科も好きだったし心臓血管外科も好きでした。
消化器外科の主任教授からは「お前、なんで外科に来ないんだ?」とか、ね。
ただ自分は十二指腸潰瘍の手術をしており…ダンピング症状がでて外科は諦めました。

これから後の人生では今まで勉強してきた医療の知識を残して…
後輩に繋ぐことが今の自分のすることなので…それをしていきます。
内科という分野と他の科と繋げて…身体全身を診る医師の視点を残します。
次に生まれたら…DoctorXの様な外科医になりたいなぁ~うん(^_^)

PS:春よこい! (^_-)ネッ


Source: 病気って…なぁに?

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