暴落時はリスク許容度の見直しとリバランスを。オルカンやS&P500を売りたくなったら気絶して投信積立。

内科医

 

おはようございます。

米国関税措置によって「トランプショック」が発生し、株式市場は不安定な状況が続いています。

特に、2024年の新NISAから投資を始めた人にとっては初の本格的な下落相場であり、どう動けばよいか分からない人も多いでしょう。

先日、「暴落時にやるべきこと」と題するポストをしました。

 

 

本日は、上のポストの内容をもう少し深掘りし、初心者が暴落時にやるべきこと、やってはいけないことを復習します。

 

暴落時はリスク許容度の見直しとリバランスを。オルカンやS&P500を売りたくなったら気絶して投信積立。

 

暴落時はリスク許容度の見直しをするチャンス

暴落時はリスク許容度を見直す良いチャンスです。

「暴落」を本で勉強するのと、実際に自分のお金を投資して実体験するのでは大差があります。

本で暴落のグラフや数字を眺めている時は「暴落がやってきても自分は平気」と考えていた人も、実際に暴落がやってくると右往左往してしまうのはよくあることです。

 

幸い、投資を始めて間もない頃の暴落であれば、運用資産額が少ないため、暴落率(パーセント)は大きくても実際に減った金額は少ないことが多いです。

初期の頃に実際に暴落を体験し、「自分にはリスクを取りすぎかな」と感じた場合、早めに方向修正するのは非常に重要です。

 

リスク許容度を決める要因は以下のとおり様々ですが、その中でも個人の性格やお金に対する考え方がもっとも重要だと思います。

 

拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』から引用

 

暴落時に自分の性格と向き合い、安心して長く続けられる投資を確立することは大変重要です。

 

暴落時はリバランスによる株買い増しのチャンス

暴落時はリバランスによって株を買い増しする大チャンスです。

長期投資のリターンの大半は「アセット・アロケーション(資産配分)」で決まることが知られています。

 

拙著『世界一やさしいお金の教科書 1年生』から引用

 

長期投資で重要なのは銘柄選択や投資タイミングではなく、資産配分を維持し続けることなのです。

株価が急上昇、もしくは急に下落したタイミングで、崩れた資産配分を整える行為を「リバランス」と言います。

 

平常時のリバランスは年1-2回で十分ですが、暴落が来たタイミングに合わせてリバランスを実施することで、普段より割安になった株式を機械的に買い足すことができます。

 

 

実際に暴落が来ても、暴落の底がいつ訪れるかは誰にも分からないため、どういうペースで買い足していいか分からないという方が多いです。

リバランスの仕組みをうまく使えば、「資産配分を整える」という作業の中で安くなった株式を理論的に買い足せるため、初心者の方には最適な方法だと思います。

 

不安になったら気絶しよう。余計な売買は厳禁

リスク許容度の見直しとリバランス以外には、暴落時に初心者がやるべきことはあまりありません。

絶対にやってはいけないのは、暴落で自分のお金が日々減っていく恐怖に耐えられなくなり、暴落の底近くで狼狽売りしてしまうことです。

せっかく積立投資をしているのであれば、暴落時など株が安くなった局面でも機械的に続けないと何の意味もないからです。

 

暴落時のミスの大半は人間心理の乱れによるとも言われます。

不安でどうしようもなくなったら相場を見るのをやめて気絶し、日々の生活や仕事に集中しましょう。

最悪のタイミングで売ってしまうというミスをせず、毎月の給料の中から投信積立を継続できていれば暴落時はそれだけで合格点だと思います。

余計な行動を起こして、相場が回復した時に本来得られるはずだったリターンを失うことほど怖いものはありません。

 

まとめ

新NISAが始まってから初めての本格的な暴落局面となっています。

リスク許容度の見直し、リバランスを行い、あとは投信積立を継続するだけで合格点だと思います。

 

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トランプショックでオルカンやS&P500がどうなっているか現状をまとめました。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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