円安・インフレ時代の投資戦略!新NISAを使った分散投資と資産防衛のコツ

内科医

 

おはようございます。

最近のニュースでよく耳にする「円安」「物価高」「インフレ」。

スーパーでの買い物や光熱費の支払いで、「以前よりだいぶ高くなったな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

インフレが急加速している時代においては、ただ預金しているだけではお金の価値が目減りしてしまいます

今回は、こうした「円安・インフレ時代」における投資戦略として、新NISAを活用した分散投資と資産防衛のコツを解説します。

 

円安・インフレ時代の投資戦略!新NISAを使った分散投資と資産防衛のコツ

 

円安・インフレで私たちの資産はどうなる?

まずは、円安とインフレがどう資産に影響を与えるのかを見てみましょう。

  • インフレ=物の値段が上がる → 同じお金で買える量が減る

  • 円安=円の価値が下がる → 輸入品が高くなり、物価が上昇

つまり、現金をそのまま持っているだけでは、お金の価値がどんどん下がっていくということです。

 

仮に今後20年間にわたって毎年2%ずつ物価が上昇した場合、今銀行に預けてある1,000万円の価値は、20年後には672万円、つまり約2/3に減ってしまいます。

物価上昇率が年3%の場合、553万円となり、預金の実質的な価値は半分くらいになってしまうのです。

 

拙著『世界一やさしいお金の教科書 1年生』から引用

 

インフレ・円安に強い資産とは?

では、インフレや円安から自分の資産を守るにはどうすればよいのでしょうか?

キーワードは「外貨建て資産」と「実物資産」です。

  • 米国株式や全世界株式(=ドル建て資産):オルカンやS&P500

  • 金:有事の金とも呼ばれ、インフレに強い資産の代表

  • グローバル企業の株(円安で収益増)

円や日本国内に偏らず、世界に分散された資産を持つことで、円の価値が下がっても資産全体の価値を守ることができます。

 

拙著『世界一やさしいお金の教科書 1年生』から引用

 

新NISAを使った分散投資の基本戦略

2024年から始まった「新NISA」では、以下の2つの投資枠が用意されています。

  • つみたて投資枠(年120万円)

  • 成長投資枠(年240万円)

 

新NISA | SBI証券

 

つみたて投資枠の活用法
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

これらは「長期・積立・分散」の王道商品です。

毎月一定額を自動で積み立てるだけで、世界や米国の株式市場全体に投資できます。

新NISAが始まって以来、eMAXIS Slim オルカンとS&P500の2つはずっとトップ2の座を維持し続けており、投資家から圧倒的な人気を誇ります。

つみたて投資枠に関しては、他の選択肢を考える必要はほぼありません。

 

成長投資枠の使い方

成長投資枠はより柔軟に商品を選べるため、以下のような組み合わせも可能です。

  • 金(ゴールド)ETF:インフレ対策

  • 高配当ETF(HDV, VYMなど):インカム重視

  • 米国連動型REIT:不動産への分散

 

ただし、20年〜30年の長期で考えた場合、これらの資産がオルカンやS&P500に勝てるかは不明です。

高配当ETFには成熟企業が多く含まれ、マグニフィセントセブンなどのグロース銘柄は含まれないため、キャピタルゲイン(値上がり益)を含めたトータルリターンではオルカンやS&P500に負ける可能性が高いです。

 

金(ゴールド)やREITなどは株式と異なる値動きを示すことがあり、これらに分散投資をしてリスクを低減する戦略は検討に値します。

ただし、REITは株価暴落時には株式以上に値下がりすることがある(下図)ため、どちらかと言えば非常時に強い金の方がよいでしょう。

 

拙著『世界一やさしいお金の教科書 1年生』から引用

 

分散投資の3原則を意識しよう

投資にはリスクがつきものですが、私たち初心者がリスクのある世界で我が身を守るためには「分散投資」が欠かせません。

この「分散」には主に以下の3つの意味合いがあります。

  1. 地域の分散:日本だけでなく、米国・欧州・新興国にも投資する

  2. 資産クラスの分散:株式・債券・金など

  3. 時間の分散:毎月コツコツ積み立てる「ドルコスト平均法」

これにより、特定のリスクに資産が集中することを避けられます

 

まとめ:円安・インフレ時代でも慌てず、コツコツ投資がベスト

「物価が上がって苦しい」「このまま円の価値が下がり続けたらどうしよう」といった不安を感じている人が増えていますが、自ら行動しなければ何も変わりません。

新NISAを使い、少額から世界中の株式やREIT、金などに分散投資をして自分の家計資産を守りましょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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