「マンモグラフィ検査は
受けないほうがいい」――
数年前、
そんな科学的根拠のないことを
誰かが言いはじめた
『いや、乳がんの早期発見には
マンモグラフィは大切でしょ』
そして残念ながら、
このような言葉を信じてしまう人たちも
少数ではあるが、一定数いるわけで...
もちろんそのような人は、
がんを経験したことのない人たち
乳がんを経験したことのない人たちだ
中には、
「私もマンモグラフィ検査は受けません。
“直診”だけ受けます」
そんなことを言っている女性もいた
“直診”とは、おそらく
“視触診”の“触診”だと思われる
○“しょくしん”を“ちょくしん”と
聞き間違っていた
○“直接、乳房にふれて診る”ことから
“直診”と勘違い
まぁ、その程度の知識なのだ
“視触診”は残念ながら
現在はおこなわれていない
※必要な場合あり
おこなわれていない理由は――
○科学的根拠に基づく見直し
日本乳がん検診学会や
厚生労働省の指針では、
“視触診を併用しても
乳がんの死亡率を下げる効果が
認められなかった”という研究結果に基づき、
視触診推奨を取り下げている
○マンモグラフィや
超音波検査の精度の向上
現代の画像診断技術は
非常に高精度で、
視触診ではみつけられない小さな病変も
検出可能
...などが挙げられる
私の場合は
視触診がなくなったことで、
精神的な苦痛が減ったのも事実
いくら医師とは言え
やはり女性である以上、
おっぱいを見せること、
触られることには
少なからず抵抗はある
ちなみに――
視触診(視診・触診)が
乳がん検診の標準項目から外されたのは
2016年
以下がその経緯である
○2013年・・国立がん研究センターが
“視触診単独では
死亡率減少効果が不明”と発表
○2016年・・厚生労働省が
“視触診は推奨しない”と
指針を改正
○2018年・・職域検診でも
同様の方針が採用される
○2020年・・多くの自治体や医療機関で
視触診を廃止
○2023年・・国立がん研究センターも
正式に視触診を終了
「マンモグラフィ検査は
受けないほうがいい」――
そんな科学的根拠のないことを
吹聴していた理由には、
おそらく“被曝”にある
確かにマンモグラフィ検査は被曝する
が、その量、約0.4ミリシーベルト
これは
1年間に受ける自然放射線量と比較しても
かなり低く、例えば、
1回のマンモグラフィ検査で受ける放射線量は
東京~ニューヨーク間を
飛行機で往復したときに浴びる宇宙線と
同程度とされている
そんな目に見えないものに怯えるより、
乳がんに備える方が先決
「“直診”だけ受けます」
そう言っていた彼女
それではたぶん病院に行っても
受け入れてはもらえないだろう
“乳がん検診”とは言えない
そもそも彼女、
検診する気があるのかも疑問
それに、
人が触ってわかるくらいのしこりになるには
かなりの年月がかかる
“早期発見”という意味では
かなり難しそうだ
ブレストアウェアネスも大切
それより、早期発見で
命を守ることの方が最優先である――
今日の夕空
あしたも暑いのか...
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Source: りかこの乳がん体験記
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