点滴6日目 ~ヤクザな医者~

その他

昨夜からはじまっためまい

一晩中、めまいとの格闘だ

この病気はめまいを伴うという

もともとめまいが
持病のようになっているが、
突発性難聴になったときは
特に感じることもなかった

  乳がんのホルモン療法をはじめてから
  めまいがはじまった

めまいや爆音を伴う耳鳴り...

睡眠がしっかり取れないのが
つらいところだ

そんな朝には、ふんわり彩雲――

2025/10/17 彩 雲

久し振りの太陽が顔を出した

が、空は再び、
灰色の雲に覆われた

そして今日は点滴6回目

さすがにこの生活は疲れる...

点滴の前に、
今日もまず看護師さんとの問診

耳の聴こえは変わらないこと、
そして、
昨夜一晩中めまいがしたことを伝えた

「じゃあ、
 めまいの検査も追加しましょう」

実はおとつい、
めまいの検査をしたばかり

が、このとき、
めまいの自覚症状がなかったため、
結果には出なかったのだ

その後、聴覚検査

そしてめまいの検査

医師による診察...と、いつもの流れ

今日は、ここ3日間当たっていた、
いつもの先生(院長)ではないのは知っていた

  ○1~2日目:若い先生
  ○3~5日目:院長

「どんな先生に当たるのだろう...」

と、このシステムに少し不安になる

「左耳、よくなってませんね」

今日の担当の医師は、
先ほど受けた聴覚検査の結果を見て言った

「はい」

「どうします? 鼓膜に注射する治療...」

きのう院長とその話をして、

「まだ決められない」と言った私に、
「いいよ、あしたまで考えてきて」

...と、言うことになっていたのだ

その治療をしたからと言って、
必ずよくなるわけではない

しかも痛みも伴う

治療も4回ほど受けなければならない
(治療費もそこそこ)

そんなことが引っかかって、
決めかねていた

「85%以上治るのならやるかもしれない。
 でも、データ的にも
 よくなるかどうかわからないし...。
 とりあえずやめておきます」

そう言った瞬間、医師の表情が変わった

「(よくなる確率が)85%以上もあったら、
 こっちだって首根っこ捕まえてやるよ!
 首根っこ捕まえてね!」

『...(びっくり)』

確かに病気の治療で“85%の成績”なんて
夢のような治療だろう

でも患者は、その“夢”に賭けるのだ

それは決して高くない確率

なぜなら、残りの“15%”に入ることだって
十分にあり得るから

そんな患者の不安を受け止められない医者

“85%”という夢のような治癒率やデータに
カッとなるって、どうなのだろう

そしてそのあとの捨て台詞にも
また驚かされた

「痛い治療なのにね。痛い治療」――

そんなに患者を煽ってどうするのだろう

「麻酔を使って、
 極力痛みは軽減させますよ」

と、不安を抱いている患者に
安心感を与えない医者

この場にいることが恐怖でしかなかった

ちっちゃいな、人間...

できてないな、人として...

そして、
モヤモヤした気持ちを抱えながら点滴へ

2025/10/17 点 滴

こんな気持ちじゃ、
よくなるものもよくならないよね...

あしたもこの医者に当たる可能性がある

嫌だな...

  ちなみに、40代くらいだろうか

  未だにこんな医者がいたんだ...

  しかも若いのに

  あした看護師さんにチクるかも

  あの診察のときに
  付いてくれていた看護師さん、
  この医師の言葉を聞いて
  どう思ったのだろう...

  今日の薬

2025/10/17 本日の薬

  ステロイド減薬第1弾、3日目...

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Source: りかこの乳がん体験記

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