寝つきも悪ければ眠りも浅い
一晩に何度目が覚めたことか
気づけはあっという間に朝
いや、長く感じた一夜だった
10月、
突発性難聴になり、
原因は不明ながらも、
“ストレスが関係している”
“睡眠不足が要因のひとつ”
などと言われているこの病気
改めて考えると、
ストレスは抱えて当たり前
睡眠は、
乳がん告知を受けた日から
よく眠れていない
医師にも看護師さんにも、
「ストレスは溜めないように」
「睡眠はしっかりとってください」
そう言われたものの、
それが一番難しい
あれから、
○ゆったりと
○無理はしない
○早めにベッドに入る
そんなことを心がけながら
日常を送るように気持ちを切り替えた
そもそも、几帳面で完璧主義
責任感も強い
そんな自分がいやではなかった
なぜなら、それらを熟すことが、
私の中では“当たり前”だったから
「この病気、
なるべくしてなったのかな．．．」
いや、きっと、“たまたま”だ
病なんて、
誰がなるかなんてわからない
そんな午後
東の空に白い月
だいぶ満月に向かって膨らんできた
雲ひとつない水色の空に
ぽっかり浮かんでいた月
ただぼーっと眺めているだけで
心がすっきりする気がする
「たまに心を開放する時間も必要だ」
そう感じる瞬間だ
そして夜は、今季初の入浴
寒くなってきたので
お風呂が恋しい
今日はこの入浴剤
“入浴は血行を促すため、
突発性難聴にも股関節にもいい”
と、聞く
湯船に浸かりながら、
「耳が少しでも良くなりますように」
「股関節の痛みが軽くなりますように」
と、祈る
耳は、「これ以上良くなりません」
股関節は、進行していくだけ
祈ったところで、
どうにもならないのだが．．．
さ、今夜は眠れるだろうか――
そもそも、
四六時中聴こえている耳鳴り
それだけでストレス
「ストレスを溜めないように」
なんて、無理な話だ
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Source: りかこの乳がん体験記
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