
おはようございます。
米国株投資の中でも、近年特に注目を集めているのが「超大型グロース株」や「テック株」への集中投資です。
その代表格としてよく比較されるのが、「ニッセイ・Sグロース株式メガ10インデックスファンド」と「一歩先いくUSテック・トップ20」です。
近年はテック株が好調なので、どちらもS&P500を大きく上回るリターンを記録しています。
一方で、両者は「指数のコンセプト」「構成銘柄」「コスト」などが大きく異なります。
本日は、両者の違いを初心者でも分かるように整理しました。
60秒でサクッと学べるショート動画もありますので、よろしければどうぞ!
メガ10と一歩先いくUSテック・トップ20を徹底比較|特徴と向いている投資家は?
メガ10と一歩先いくUSテックトップ20の概要
まずは両ファンドの概要からご紹介します。
ニッセイ・メガ10は、米国株式市場に上場する超大型グロース企業の中から、時価総額上位10銘柄に均等投資するファンドです。
年4回の銘柄見直しを行い、常に「その時点でのトップ10」に投資する仕組みが特徴です。
一歩先いくUSテック・トップ20は、テクノロジーを軸に、成長性の高いテーマごとに銘柄を選別し、20銘柄に分散投資します。
単なる大型株だけでなく、テック系の新興勢力も含めたポートフォリオとなるのが特徴です。
ニッセイ・メガ10の特徴|超大型グロース10銘柄に均等投資
メガ10最大の特徴は、超大型グロース企業10銘柄への均等投資です。
いわゆるMAG7を中心に、米国市場を代表する巨大企業だけで構成されており、銘柄数をあえて絞ることで、指数以上のリターンを狙う設計となっています。
また、年4回の入替によって、成長が鈍化した企業は外され、新たに勢いのある企業が組み入れられます。
「放置ではなく、ある程度トレンドを追い続けたい」という投資家向きの仕組みと言えるでしょう。
一歩先いくUSテック・トップ20の特徴|5つの成長テーマに分散
USテック・トップ20は、よりテーマ性と分散を意識したファンドです。
クラウド、半導体、自動化(ロボティクス)、eコマースなど、複数の成長テーマごとに銘柄を配置し、1銘柄あたりの比率やテーマ上限を設定することで、極端な集中を避けています。
時価総額加重平均をベースにしつつ、半年ごとの入替・比率調整を行うため、大型株だけに偏らず、新たな成長企業も取り込みやすい構成です。
構成銘柄の違い|メガ10はMAG7中心、USテック20は新興勢力も含む
両者の違いが最もはっきり表れるのが構成銘柄です。
メガ10は、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン、メタ、ブロードコムなど、すでに実績のある超大型企業が中心となります。
まさに「勝ち続けてきた企業に張る」戦略です。
マグニフィセント・セブンの中では意外にもアップルが入っておらず、イーライリリーやビザ、マスターカードが含まれるのが特徴です。
一方、USテック・トップ20は、大型テックに加えて、比較的新しいテクノロジー企業やテーマ株も含まれます。
特に注目株は近年の成長著しい「パランティア」です。
このように、USテック・トップ20は今後の成長余地を取り込みたい投資家向けの設計と言えるでしょう。
コストと分散性の違い|低コストはメガ10、分散はUSテック20
信託報酬を見ると、メガ10は年0.385%、USテック・トップ20は年0.495%で、コスト面ではメガ10が有利です。
長期投資では、この差がリターンに与える影響も無視できません。
一方で分散度はUSテック・トップ20の方が、10銘柄集中のメガ10よりもやや高いです。
とはいえ、いずれも10〜20銘柄のグロース株、テック株への集中投資になるため、値動きが大きい点には注意しましょう。
初心者より、値動きに慣れた中級者以上の投資家におすすめです。
過去のリターン比較|どちらもS&P500を大きく上回る
過去の実績を見ると、両ファンドともS&P500を大きく上回るパフォーマンスを示してきました。
メガ10は直近5年で約3倍と、高い成長を実現しています。
一方、USテック・トップ20も、過去7年半で約7.8倍という非常に高いリターンを記録しています。
値動きが大きいため「コア資産」には不向きですが、S&P500超えのリターンを狙う「サテライト枠」として保有するのは面白いと思います。
まとめ|どっちが向いている?投資スタイルで選ぼう
メガ10は、実績ある超大型グロース株に集中し、コストを抑えつつ王道で上を狙いたい人向けのファンドです。
USテック・トップ20は、これから伸びるテクノロジー企業も取り込みつつ、ある程度の分散を効かせたい人に向いています。
どちらもサテライト枠として使うことで、ポートフォリオ全体の成長力を高める選択肢になるでしょう。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ







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