おはようございます。
S&P500などの米国市場に連動する株価指数は軒並み好調を維持しており、年始以来の最高値を更新しています。
我々インデックス投資家にとっては、市場平均を購入するだけでこのリターンですのでありがたい限りですが、最低でも市場平均を超えなければ成功とはいえない個別株投資家にとっては難しい局面と言えるでしょう。
私自身は、インデックスが好調な時は素直にその流れに乗っておく派です。
米国のようにインデックスが強い市場で個別株で勝つのは難しい
リーマンショック後の米国インデックスに勝つのは容易ではない
米国のようにインデックスが好調な市場において、個別株で勝つのは容易ではありません。
2007年1月〜2020年2月のVTI(米国市場全体)、IVV(S&P500)、DIA(ダウ平均30種)の配当込みのトータルリターンです。
リーマンショックを間に挟んでなお、配当込みで +200%という驚異的なリターンを示しています。
私に言わせれば、「これ以上何を求めるのか」というレベルのハイリターンです。
一般的に、投資においては年利10%を超えるような案件は詐欺だと言われますが、米国市場のインデックス投資をコツコツ継続するだけで、ここ10年は詐欺に近い高リターンを得ることができたわけですからまさに驚異的と言えます。
仮にインデックスに1年勝てたとしても、5年〜10年以上継続して勝ち続けられるかどうか?
米国のようにインデックスが強い市場において、個別株投資でインデックスを上回り続けるのは骨の折れる作業です。
仮に1〜2年勝つことができたとしても、5年〜10年に渡って勝ち続けるのは容易ではないでしょう。
私のようにものぐさな人は「優秀な市場平均に賭ける」だけで十分ですし、それ以上を求めるのはやめることにします。
現状では株式の研究に充てる時間も十分に確保できませんので、年利10%をコンスタントに達成し続ける自信が持てないのですね。
もちろん、リーマンショック後のパフォーマンスは歴史的に見ても「できすぎ」と言えますので、将来のリターンはもう少し落ち込むでしょうが、投資にかける手間に比したパフォーマンスの高さが際立ちますね。
インデックス投資が必ずしも最適と言えない市場もある
逆に、市場平均を購入しても勝てる可能性が低い市場においては、個別株投資も検討に値します。
例えば、今後の市場全体の成長性を鑑みた時に、日本市場のインデックス投資が今後莫大なリターンをもたらすかと言われれば、難しいのではないかと予想します。
もちろん、株価というのは投資家の期待値も含んだ値ですので、元々の期待値が低い市場においては、期待値を少し上回るだけで株価が上がるということは起こりえます。
しかし、今後数十年というスパンで考えた時に、日本市場のインデックスが過去の数十年ほどのリターンをもたらすとは考えにくいです。
よって、「日本の市場平均だけに賭け続ける」というのは賢明な判断とは言えないでしょう。
最終的に右肩上がりにならないものはホールドしても無駄
積立投資家の中には、一度買ったら数十年先まで売らない、いわゆるバイ&ホールドを信条としている方も多いと思います。
ここで重要な点は、数十年後に上がっている可能性が高い資産でなければ、バイ&ホールド戦略は適応できないということです。
そう考えますと、インデックス投資での最適解というのはやはり、
1) 王道の世界分散投資(VT)
2) 米国インデックスへの投資(VTI)
ということになろうかと思います。
世界市場全体として、今後も資本主義社会が成長を続けていくという仮定が信じられるならばその時点でVTが投資対象となります。
また、米国市場の成長性が今後も世界平均を上回り続けると信じられるならばVTIが最適解となるでしょう。
どちらが最終的に高リターンをもたらすかは私には分かりませんが、誰にでも納得できる簡単な理由だけで投資ができるのがVTやVTIの最大の利点と考えます。
一部の投資マニアは別として、大半の人にとっては片手間でできる投資が理想でしょうから、VTやVTIなどの伸びていくインデックスを購入しておくのが最適と言えます。
まとめ
米国のように、インデックスが強い市場になればなるほど、個別株投資で市場平均を上回るパフォーマンスを上げるのは難しくなります。
米国株投資ならば、S&P500 ETFやVTIなどの市場連動指数への投資で十分なのかなと思うようになりました。
こんな記事も書いています。
今では、ドル転して海外ETFを購入しなくても、国内の投資信託のみで十分な投資が可能となりました。
株式100%のポートフォリオに不安がある方は、一定のキャッシュポジション、もしくは債券のポジションを確保しましょう。
新興国市場は大変魅力的ですが、VWOの約50%弱は東アジア(中国、台湾)への投資であることに注意しましょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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