感覚がなくなる

その他

暗闇が雪灯りに照らされる夜

白く塗り替えられた街が
静寂の中に佇む――

きのう夕方から降りはじめた雪は
すっかり街の色を変えた

そんな朝

気温は-6.3℃

ようやく少し冬らしい冷え込みだ

  これでもまだ
  平年より暖かい

が、日中は-3.5℃と気温は上がらず

真冬並みの寒さとなる

そして空にはまだ雪雲が居座り...

2025/12/04 雪の朝
    分厚い雲の合間には淡い彩雲

さて

10月に発症した突発性難聴

残念ながら完治はしなかったが...

  “悪化しないように”と、
  “現状維持を目指す”ということで、
  現在も服薬中

“耳が聴こえない”ということは、
“ただ聴こえない”というだけではない

聴こえない音を補おうと、
脳が音をつくり出す

そう、“耳鳴り”

この耳鳴りがうるさすぎる

聴こえなければ聴こえないほど
その耳鳴りは大きい

脳はなんて邪魔なものをつくるのだ...

それだけではない

聴こえる方の耳の聴こえかたも
変わってくる

それは、音の籠りや
響きという違う形に変わるのだ

一番驚いたのは、“感覚”

耳が聴こえないと、
耳の触覚もなくなる

耳介に触れても、
耳かきを突っ込んでも、
感覚が鈍い

痒みも出ない

      ⇩ ここ
2025/12/04 耳の構造(外耳のみ)

聴こえないということは、
感覚さえ失われるのだ

もちろん、聴こえが回復すると同時に
感覚も戻ってくる

が、聴こえ自体が
100%戻ったわけではないため、
当然、感覚も鈍いままだ

この鈍い感覚、
どこかで味わったことがある

そう...

乳がんの手術、腋窩リンパ節郭清で
麻痺した皮膚を触ったときの、
あの感覚だ

触っているのに直接当たっていないような、
あのなんとも不快な感覚そのものなのだ

“完治しない”ということは、

  ○聴こえ
  ○耳鳴り
  ○麻痺した感覚

これらと
一生つきあっていかなけれならない

...ということのようだ

  あしたは満月

  なので今夜はほぼ満月

2025/12/04 満月前夜 ①

  東の空に昇ってきた赤銅色の月

  そして、昇るごとに
  その輝きを増していく月――

2025/12/04 満月前夜 ②

  あしたは、今年最後の満月、
  観られるだろうか...

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Source: りかこの乳がん体験記

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