赤色LED(赤色光)を用いた近視抑制治療は、正式には「反復低出力赤色光治療(Repeated Low-Level Red-Light: RLRL療法)」と呼ばれ、中国で開発された新しい小児近視進行抑制法です。
この治療は、30カ国以上で医療機器として認可されており、世界中で15万人以上の小児に使用されています。1. 中国における開発と状況
開発の背景:
中国では近視の子供が急速に増えており、対策が喫緊の課題でした。長年弱視の治療に使われていた技術を応用し、近視進行抑制法として開発されました。高い効果:
2019年の臨床試験(RCT)では、1日2回・3分間の赤色光照射を週5回行うことで、小児の近視進行(眼軸長の延長)を約69〜77%抑制したと報告されています。現状:
2024年より中国当局(NMPA)が規制を強化し、Class IIからより厳しい規制のClass IIIの医療機器へと分類を変更(再登録)しました。これは、長期的な安全性と効果の確実性を向上させるための措置です。2. 治療の仕組みと方法
原理:
650nm(ナノメートル)±10nmの波長の低出力赤色光を網膜に照射します。
この光が脈絡膜(網膜のすぐ後ろの層)の厚みを増し、眼軸(目の奥行き)の伸びを抑えると考えられています。方法: 専用のデスクトップ機器(Eyerisingなど)を自宅に持ち帰り、1日2回、朝と夜にそれぞれ3分間、機器内の赤い光を見つめます。
対象年齢: 主に3〜16歳の小児近視が対象です。
赤色LEDが脳に与える効果と仕組みミトコンドリアの活性化(ATP産生)
赤色光(波長およそ620~750nm)や近赤外線が頭皮を透過して脳細胞に到達し、細胞内のミトコンドリアにあるチトクロームc酸化酵素を刺激します。これにより、エネルギー源であるATPの合成が促進され、脳の機能が向上すると考えられています。血流・酸素供給の増加
赤色LED照射は、脳の血管の生成を促進し、血流を増やす効果があるとされています。これにより、脳への酸素や栄養の供給が円滑になります。抗炎症作用・神経保護
酸化ストレスを軽減し、炎症を抑え、神経細胞の死滅を防ぐ効果が報告されています。アルツハイマー病や脳外傷、うつ病などの治療研究にも応用されています。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2

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